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【一口コラム】 キヤノン EOS-1D Mark IV プロのためのカメラ 〜一瞬を切り取る力 EOS-1D Mark IVは、有効1610万画素のAPS-HサイズCMOSセンサーを搭載したデジタル一眼レフである。スペック表だけを比べれば、他のカメラと比べて抜きん出た性能を持つわけではないが、このカメラを使ってみれば、まさにプロがプロとしての仕事に使うための道具であることがわかる。 キヤノンはフラグシップ機に2種類のラインアップを用意している。一つが、この1Dのシリーズで、2001年の登場以来APS-Hサイズのイメージセンサーを搭載してきた。もう一つが1Dsのシリーズで、こちらは2002年の初代機以降フルサイズのセンサーを搭載している。一般に撮影スピードが必要とされる分野では1Dを、より高い画質が必要な分野では1Dsを、といった使い分けがされている。同じように分野分けをしているニコンと異なるのは、ニコンではセンサーサイズはフラグシップ間で共通(D2まではAPS-Cサイズ、3からはフルサイズ)であるのに対し、キヤノンではセンサーサイズ自体が違う点である。 1Dシリーズでは、初代機は有効415万画素、毎秒8枚の連写スピード、最高感度はISO1600(拡張設定で3200が可能)だったものが、1D Mark IVでは有効1610万画素、毎秒10枚の連写スピード、最高感度はISO12800(拡張設定で102400が可能)へとブラッシュアップされてきた。4代にわたる変遷をみると、この10年間で着実に進化してきたことがわかる。しかも、外見やインターフェースは基本的に踏襲されてきており、違和感なく新しい世代のカメラに移行できてきた点も、プロ用カメラとして重要な点である。 EOS-1Dシリーズと他のカメラとの一番の違いは、「信頼性」である。常に持っている力の100%を出せることが、プロの道具として大切な点であり、使いこなしていく中であたかも指先や眼の延長上にあるかのように機能することが求められるのだ。 EOS-1D Mark IVは2009年12月に登場したことを考えると、おそらく1年以内にMark Vが発売されるだろう。しかし、だからといって買い控える必要がないのもフラグシップ機のメリットである。Mark Vで撮れる画像のほとんどすべては、Mark IVでも撮影可能であり、一瞬を切り取る力は、EOS-1Dシリーズを通じて変わることはない。 |
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【厳選レビュー記事】 ◎デジカメWatch 【新製品レビュー】キヤノンEOS-1D Mark IV 2010年 3月30日 野下義光 −1Dシリーズ10年の集大成 −前モデルと変わらない操作性 −注目の高感度性能は? −まとめ −実写サンプル |
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【基本仕様】
メーカー製品仕様のページ |
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