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【一口コラム】 キヤノン PowerShot A1200 単三2本で650枚 〜フィルムコンパクトからのステップアップ・デジカメ 比較的年配の方々には、フィルムコンパクトカメラを愛用されている方も意外といらっしゃいます。いろいろと理由はありますが、慣れていること、操作が簡単であること、等が主な理由です。確かに、これだけデジタルカメラが普及しているものの、「簡単に撮影する」という点では、まだまだフィルムコンパクトカメラの優位性は十分あるのかもしれません。 こうした方々が、いざデジカメを検討する時に、障害となるのが液晶モニターです。歳を重ねるごとに、どうしても近場が見えづらくなりますが、液晶モニター画面を見ながら構図を決め、撮影をするというスタイルは、年配者にとっては必ずしも容易ではありません。 PowerShot A1200の特長は、まさにここにあります。売り場では単なる廉価カメラと見られがちですが、光学ファインダーを搭載している数少ないコンパクトデジカメの一つであり、フィルムカメラのように、光学ファインダーを覗きながら、しっかりカメラをホールディングして撮影できるカメラでもあります。 また、電源に単三電池を用いる点も、こうしたユーザにとって「わかりやすい」カメラとなります。しかも、アルカリ電池でも液晶モニターを消灯して撮影すれば、カタログ数値で650枚もの撮影が可能であり、大概の方は「旅行の前に新しい電池を入れさえすればOK」ということになります。万一、旅先で電池切れになったとしても、どこでも手に入る単三電池を購入すれば問題は解決します。 A1200は、最新のデジタルカメラであり、カメラとしての基本機能も揃っています。28mmから112mmまでの光学4倍ズーム、1/2.3型1270万画素CCDセンサー、2.7インチ23万ドット液晶モニター、ISO1600までの高感度機能を搭載しています。また、高いオートフォーカス性能や様々なシーンモードなど、最新のカメラならではの実力も備わっています。 搭載されているレンズの開放F値は、広角側F2.8望遠側F5.9と最近のコンパクトカメラとしては若干暗めですが、その分無理のない設計がなされており、解像力や描写力も十分な力を発揮しています。広角側をはじめ歪曲収差も良好に補正されています。 PowerShot A1200は、フィルムコンパクトカメラからのステップアップ・デジカメとして推奨しますが、これだけ基本性能がきちんと備わっているのですから、そうした方々だけに使っていただくのではもったいない気がします。実売1万円前後ですから、むしろ写真撮影を趣味にしている方々が、末永く使い続けることができるサブカメラとして、仕事机の中に入れておいていただけると良いと思います。 |
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