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【一口コラム】 カシオ EXILIM EX-Z3000 タッチパネル式カメラ 〜スマートフォン・インターフェース EX-Z3000は、カシオが国内ではじめて発売したタッチパネル方式のデジタルカメラだ。カメラの背面にある3.2型液晶モニターがタッチセンサーとなっており、反応レスポンスもよい。電源ボタン、シャッターボタン、ズームレバーは物理的にも用意されているが、シャッターを含め基本的な操作は、タッチパネルでも可能となっている。 EX-Z3000の特長は、単にタッチパネル方式を取り入れたということだけでなく、そのインターフェースがスマートフォンのものと似ている点にある。特に、撮影した画像の再生では、まさにスマートフォンで写真を見るように操作できる。サムネイル画面の送り方や、画像の拡大・縮小など、iPhoneやAndroidを使ったことのある方であれば、馴染みのインターフェースである。ボタンのレイアウトも、指で操作することを前提にデザインされているので、押し間違えしにくくなっている。 もう一つの特長は、カメラ内での画像処理機能が強化されている点だ。とくに、カシオならではのHDRアートは、他のメーカーのカメラにはない機能である。他社のカメラでも、最近はHDR(ハイダイナミックレンジ合成)機能を搭載するものは増えており、ダイナミックレンジを圧縮することにより白飛びや黒つぶれを少なくするだけでなく、新たな表現方法としても定着してきている。 カシオのHDRアートはこれをさらに一歩進めたもので、写真というよりは、スーパーリアリズムで描かれたイラストのような趣となる。何気なく撮影した1枚の写真が、カメラの中だけで、プロのアーティストが描いたようなイラストに変えられる機能は、デジタル写真の新しい楽しみ方を開くものだろう。 EX-Z3000には、カシオの考えるデジタルカメラの未来像が込められている。現在のデジタルカメラの原型ともいうべきQV-10は、カメラ本体に液晶画面を実装し、撮影した時にカメラだけで画像を楽しめる点が爆発的なヒットにつながった。「カメラだけで画像を楽しめる」が、カシオのデジタルカメラに流れる基本コンセプトであり、今回新たに搭載されたスマートフォン・インターフェースのタッチパネルや、多機能なカメラ内画像処理機能は、まさにこのコンセプトから導かれた解なのである。 |
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【厳選レビュー記事】 ◎デジカメWatch 【新製品レビュー】カシオEXILIM EX-Z3000
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【基本仕様】
メーカー製品仕様のページ |
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