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キヤノンのEFレンズとEF-Sレンズの違いは?

【質問】

 キヤノンのデジタル一眼レフ用のレンズにはEFレンズとEF-Sレンズがありますが、どう違うのでしょうか? よくAPS-Cでは1.6倍になると聞きますが、どういうことでしょうか?

【回答】

 キヤノンには、フルサイズのイメージセンサーに対応したEFレンズと、APS-Cサイズのイメージセンサーだけに対応したEF-Sレンズがあります。APS-Cサイズのイメージセンサーの大きさは、フルサイズの約半分の面積となります。キヤノンのAPS-Cサイズのカメラは、イメージセンサーが小さいことを活用して、クイックターンミラーも小さくしています。APS-Cサイズ専用のEF-Sレンズは、レンズ後端をEFレンズよりもマウント内に張り出ことにより、レンズ自体を小型化しています。そのため、EF-Sレンズをフルサイズのカメラに誤って装着できないように、レンズ後端にゴムやプラスティックのプロテクターが付けられています。


  EF-Sレンズ(左側)とEFレンズ(右側)の後端。EF-Sレンズに対応していないフルサイズカメラには物理的に装着できないように、EF-Sレンズにはレンズマウント部にプロテクターが装着されている。

  キヤノンのAPS-Cサイズ・デジタル一眼レフでは、クイックターンミラーのサイズが小型化されているため、EF-Sレンズの後端と干渉しない。
(写真はEOS Kiss X5)


 次に1.6倍の件ですが、これは35mmカメラで撮影する場合と比べると、1/1.6倍(面積はこれの2乗)になる、ということです。

 なぜこうなるかというと、イメージセンサーのサイズが1/1.6倍(これは長さのため、やはり面積はこれの2乗になります)になるため、35mmサイズのセンサーの中央部分のみが撮影可能だからです。

 つまり、35mmサイズの中央部分をトリミングしたのと同じ状況になります。そのため、たとえば50mmの焦点距離のレンズを装着しても、35mmカメラでは80mmのレンズで写せる範囲(画角)だけを写せることになります。


 
フルサイズのイメージセンサーで撮影した場合(左図)と、APS-Cサイズのイメージセンサーで撮影した場合(右図)

 上の左図は35mmカメラで50mmレンズで撮影する時とします。中央部分だけでなく背景を含めた全体が写ります。

 同じ場所から、同じレンズを用いても、APS-Cサイズのセンサーを持つカメラで撮影すると、左図の中央の枠内のみが撮影されます。この範囲は、あたかも35mmカメラで80mmの焦点距離のレンズで撮影したのと同じ範囲(右図の状態)となります。

 なお、80mmの範囲が写るということであって、たとえばボケの状態は50mmのレンズのままとなります。35mmサイズのカメラで撮影した写真をトリミングするのと同じわけです。

【付記】
 キヤノンのAPS-Cサイズでは約1.6倍となりますが、ニコンやソニー、ペンタックス、富士フイルム等の場合には約1.5倍となります。これは同じAPS-Cサイズでもキヤノンのものよりもやや大きいサイズのためです。上記の例で言えば、フルサイズで50mmのレンズを装着すると、ニコン等のAPS-Cカメラでは約75mm相当の画角が写ることになります。