【回答】
手振れ補正機能には、レンズ内で働くものとカメラ内で働くものの2つがあります。これらはいずれも光学式の手振れ補正機能で、基本的に画質の悪化を招くことはありません。これら光学式手振れ補正機能の他に、電子的に画像のブレを補正するものや、ISO感度を自動的にあげることでシャッタースピードを速くし、手振れ防止をするものもあります。
光学式手振れ補正では、ニコンやキヤノン、ソニーEマウント、パナソニック、シグマはレンズ内方式、ソニーAマウント、ペンタックス、オリンパスはボディ内方式となっています。なお、2013年9月登場のパナソニック
DMC-GX7では、ボディ内に手ぶれ補正機構を搭載していますので、今後の動向に注視が必要かもしれません。
【ボディでの手振れ補正のメリット】
○すべてのレンズで手振れ補正が機能する。
○レンズ光軸を中心とした回転方向の手振れにも対応できる。
○個々のレンズに手振れ補正機構を搭載しないため、システム全体では比較的安価。
【レンズでの手振れ補正】
○レンズごとに最適な手振れ補正機能を搭載できる。
○イメージセンサーを固定できるため、熱対策が比較的容易(特に動画撮影時)。
○ボディの薄型化が比較的容易。
○光学ファインダー像も手振れ補正されるので見やすい。
一般的に、望遠系のレンズではレンズ内方式が、広角域ではボディ内方式にメリットがあるといわれていますが、ケースバイケースで一概にどちらが有利、というわけでは必ずしもありません。また、デジタルカメラ用レンズには手振れ補正機能を内蔵したものも増えてきており、実売価格の差も小さくなっているように思います。
※ニコンやキヤノン、ソニーEマウント、パナソニック、シグマの手振れ補正方式を当初「ボディ内方式」と誤記していました。「レンズ内方式」に訂正させていただくとともに、ご指摘いただいた方に感謝申し上げます。
|