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トップページ > 金星の太陽面通過位の撮影方法

【まずはじめに】準備が必要です

 金星の太陽面通過(日面通過)とは? 珍しいの?

 5月21日の金環日食に引き続き、6月6日には金星が太陽面を通過する状況(金星の日面通過)を観測することができます。前回の日面通過は8年前の2004年6月8日ですが、その前は1874年12月9日でした。今回6月6日の次は105年後の2117年12月11日の見込みです。今年小学1年生が金星の日面通過を見たとすると、次に観測できるのは111歳になったときとなりますので、極めて珍しい天文現象と言えると思います。


前回2004年6月8日の金星日面通過。(国立天文台)

 6月6日の金星日面通過はどうなるの?

 今回の日面通過では、日本全国で全過程を観測することができます。6月6日の午前7時10分に金星が太陽にかかりはじめ、7時28分には金星全体が太陽の中に入ります。その後、太陽の前を約6時間かけて横切り、午後1時29分に金星が太陽をはみ出しはじめ、1時47分に完全に太陽から離れます。
 なお、金星の直径は小さく、太陽の約3パーセントです。


今回2012年6月6日の金星日面通過の予測。(国立天文台)

 撮影・観測にあたっての注意

 5月21日の日食観測と同じように、金星の太陽面通過の観測は太陽の観測と一緒です。裸眼での観測は失明の危険性もあります。きちんとした準備をして臨むことが必要です。

【デジタル一眼レフ・ミラーレスでの太陽撮影】

 デジタル一眼レフやミラーレスカメラなど、レンズ交換式のデジタルカメラで撮影する場合には、レンズの前面に太陽撮影専用の「10万倍フィルター」を取り付けます。

 使用する機材

 太陽は意外と小さいため、できるだけ焦点距離の長いレンズを使います。概ね実焦点距離の1/100程度の大きさとなりますので、たとえばフルサイズ機で焦点距離300mmのレンズで撮影すると、35mmフィルムの大きさの中に直径3mm程度で写ることになります。ですから、基本的にはトリミングを前提に撮影することになると思います。

 フィルターは、専用の10万倍フィルターを使うのが最も適しています。これはND5.0(D5)のNDフィルターのことで、光量を1/100,000に減光します。

 撮影方法

 露出はマニュアルに設定することをお勧めします。露出量は当日の天候によって大きく左右されます。ISO100で絞りをF11に設定した場合、概ね1/1000秒を目安に露出を増減させて撮影します。また、撮影後の露出補正のためにも、できるだけRAWモードで撮影した方がよいでしょう。

 なお、デジタル一眼レフの場合でも、基本的に液晶モニターで確認することをお勧めします。NDフィルターは撮影用のものであり、目に有害な光をすべてカットするわけではありません。光学ファインダーで太陽を見た場合、目を傷つける危険性があります。

【コンパクトカメラでの太陽撮影】

 コンパクトカメラの場合には、肉眼で観察するための日食グラスを用いることになります。一部のコンパクトカメラにはフィルターを装着できるものもありますが、そうした機種では上記の一眼レフと同じやり方でも撮影できます。

 使用する機材

 フィルターを装着できない一般のコンパクトカメラの場合には、レンズ部分に日食グラスをあてて撮影します。デジカメの構造にもよりますが、できるだけ日食グラスをカメラに固定した方が撮影がしやすくなります。

 撮影方法

 カメラはオートモードでの撮影となりますが、もし遠景撮影モードがあれば、そちらを優先します。日食グラスはかなり減光しますので、ISO感度も400から800程度にします。このあたりは、お手持ちのカメラで事前に太陽を撮影してみて確認されることをお勧めします。