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【EV】 Exposure Value

 光の露光量を数値であらわしたもの。ISO感度をISO100、絞りF1.0、シャッタースピード1秒で撮影できる場合の露光量を「EV0」とする。この基準値から、1段分光量が多いと+1、逆に1段分光量が少ないと-1となる。

 たとえば、「EV5」は、EV0の状態よりも5段分光量が多いことを示すので、ISO感度や絞り値を基準値のままにすると、シャッター速度が5段分速くなるので、1/30秒で撮影可能な露光量となる。

 同様に、「EV-5」では、EV0の状態よりも5段分光量が少ないことを示すので、ISO感度や絞り値を基準値のままとすると、シャッター速度が5段分遅くなるので、30秒で撮影可能な露光量を意味する。

 フィルムカメラ時代後期から露光の自動化が進んだため、普段の撮影でEV値を気にすることはほとんどないと思われるが、オートフォーカス機能が稼働する輝度範囲はEV値で示すことが多い。一般的には、低いEV値でも撮影可能なカメラの方が機能が高い。

 たとえば、キヤノンのエントリー機EOS Kiss X50では、測光可能な露出範囲はEV1~20、測距可能な露出範囲はEV0~18であるのに対し、フラグシップ機EOS-1DXでは測光可能範囲EV0~20、測距可能範囲EV-2~18となっている。

  1 1.4 2 2.8 4 5.6 8 11 16
60 -6 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2
30 -5 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3
15 -4 -3 -2 -1 0 1 2 3 4
 8 -3 -2 -1 0 1 2 3 4 5
 4 -2 -1 0 1 2 3 4 5 6
 2 -1 0 1 2 3 4 5 6 7
 1 0 1 2 3 4 5 6 7 8
 1/2 1 2 3 4 5 6 7 8 9
 1/4 2 3 4 5 6 7 8 9 10

EV値が同じであれば、露光量も同じ。4秒・F16と1/4秒・F4はどちらもEV6となる。