【アンシャープマスク】
画像データのレタッチ手法の一つで、シャープネスを上げることにより、輪郭部の強調によりメリハリをつけたり、ぼやけた部分を補正したりする。若干であれば手振れも目立たなくさせるなど、使い勝手の良い手法である。
シャープネスや輪郭強調といった手法では、画像全体に同じ効果を及ぼすため、画像の荒れにつながることがあるのに対し、アンシャープマスクではシャープネスを上げる対象や強度を自由に設定することができるので、思っているイメージに近づけることが比較的容易である。
処理パラメーターとしては、強さ・適用量、適用範囲・半径、しきい値の3つがある。強さ・適用量とは、シャープネスを高めるために入れるハイライトの濃さであり、適用範囲・半径とは、このハイライトの半径であり、しきい値とは、シャープネスを上げる対象となる輪郭の明暗差となる。一般的には、強さ50〜100、適用範囲0.5〜2、しきい値1、あたりを中心に、画像を確認しながら操作することになる。
アンシャープマスクをかける前(左側)とかけた後(右側)。見た目の鮮明度が上がる。
【関連項目】
シャープネス
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