フィルターはレンズの前面(前玉が大きい望遠レンズの場合、レンズ中央にフィルターホルダーがあるものもある)に装着して映像効果を与えるもの。主にデジタル一眼レフやミラーレスカメラなどのレンズ交換式カメラで対応しているが、コンパクトカメラでも一部にフィルターを使用可能なものもある。

　デジタルカメラの場合、ホワイトバランスの調整や撮影後のレタッチで調整できる部分もある。

　デジタルカメラでよく使用されるフィルターとしては、偏光(PL)フィルター、減光(ND)フィルター、紫外線カット(UV)フィルター、保護（プロテクト）フィルター等がある。

　保護（プロテクト）フィルターについては、装着に賛否両論がある。否定的な意見としては、光路上に新たにガラス面を増やすことで確実に描写に影響が出る一方で、レンズ前玉はかなり大きな傷がつかなければ描写性能に影響が出ないので保護は不要、というものである。
　他方で、プロテクトフィルターでの画質低下は限定的であり、傷を気にせず安心して撮影できるというメリットは大きい、という積極的な意見もある。

　もし保護フィルターを使用するのであれば、マルチコーティングされたものを選ぶとともに、逆光など光の状況によってはこまめな脱着を推奨する。

減光（ND）フィルター。レンズのフィルター径にあった製品選択が必要。