超音波振動を利用してロータまたは リニア被駆動体を駆動する方式のモーターのこと。駆動するための振動周波数が超音波領域になるために「超音波モーター」と名づけられた。1987年にキヤノンがカメラ用モーターを初めて商品化した。現在では、ニコンをはじめとするカメラメーカー各社や、レンズ専業メーカーも、超音波モーターを活用したレンズをリリースしている。 一般的なモーターに比べ、高精度で位置決めができること、無通電でも静止状態を保持できるため発熱が少ないこと、小型化に適していること、等のメリットがあるものの、モーター効率や駆動電圧面、コスト面での課題もある。 カメラのレンズ用に用いられている超音波モーターの主な形状としては、大口径レンズや超望遠レンズなどに適したリング型のものと、モーターを小型化したマイクロ型とがある。