【35mm】 35mmフィルム / 35mmフルサイズ
もともと映画用フィルムとして、1892年から現在まで使用されている。1934年、このフィルムをコダック社がスチル写真用にカートリッジ化して供給し、その後爆発的に普及した。
フィルム幅が35mmあるため、この名称で呼ばれているが、フィルム送り用のパーフォレーションが空いているため、記録に使用するのは24mm幅となる。なお、映画用では4パーフォレーションで1コマ(シングル・フレームフォーマット)となるが、スチルカメラでは8パーフォレーションで1コマ(ダブル・フレームフォーマット)として使用されている。撮像範囲は24mm×36mmとなる。
なお、OLYMPUS-PENや京セラのサムライのように、1コマ分を2コマとして活用するハーフサイズカメラも存在した。36枚撮りフィルムで72枚撮影できるため、フィルム自体が高価な時代にはコスト面で大きなメリットがあり、小さくない存在感を示した。
デジタルカメラにおいては、イメージセンサーが概ねこのサイズになっているものを「フルサイズ」と呼ばれている。ニコンのように、FXフォーマットと独自名称を付したものもある。
【関連項目】
イメージセンサー
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