比較23 キヤノン EOS5D Mark III VS ニコン D800ニコンとキヤノンのフルサイズ上級機が世代交代しました。とはいえ、Nikon D800もEOS5DMark3も、各々の後継機というだけでなく、より上位機であるフラグシップ機に近い内容にグレードアップされています。とくに、ファインダーが視野率100%となった点や、フラグシップ機を超える画素数のイメージセンサーを搭載している点などは、多くのプロカメラマンにとっても必要十分なレベルに到達していると思います。仕様上の比較を下記で行っていますが、イメージセンサーの画素数でD800が上回っているものの、高感度性能ではEOS5DMark3が優れており、それ以外の点ではほぼ同等の中身となっています。また、両機種の目立つ違いとしては、D800には内蔵フラッシュが搭載されているのに対し、EOS5DMark3では非搭載となっている点です。もともとこのクラスのカメラに内蔵フラッシュが必要なのかという議論もあり、このあたりはメーカーとしての考え方が反映しているのかもしれません。 どちらの機種も発売開始から間がないため、価格も流動的ではありますが、現時点ではややEOS5DMark3の方が高めの設定となっています。 【追記】 キヤノン EOS5DMark3 の詳細レビュー記事を掲載しました。 製品外観や解像力、レンズ評価も行っています。 【追記】 ニコン D800 の詳細レビュー記事を掲載しました。 製品外観や解像力、レンズ評価も行っています。 |
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独断コメント | 評価 | |
イメージ センサー |
有効2230万画素CMOS フルサイズ |
有効3630万画素CMOS フルサイズ |
どちらも高画質であるものの、3630万画素イメージセンサーを搭載したD800の方がより高画質。 | D800が良 |
高感度特性 | ISO100-25600 (拡張設定でISO50-102400) |
ISO100-6400 (拡張設定でISO50-25600) |
標準設定、拡張設定ではどちらも2段分EOS5DMark3の方が高く設定可能。 | EOS5DMark3が良 |
連写性能 | 6コマ/秒 14bitRAWで最大18コマ |
5コマ/秒 14bitRAWで最大20コマ |
ほぼ同等。 | ほぼ同等 |
ファインダー | ペンタプリズム 0.71倍/100% |
ペンタプリズム 0.7倍/100% |
ほぼ同等。 | D800が良 |
シャッター | 1/8000-30秒 | 1/8000-30秒 | ほぼ同等。フラッシュシンクロ上限は、D800は1/250秒までであるのに対し、EOS5D Mark3は1/200秒まで。 | ほぼ同等 |
レンズ マウント |
キヤノンEF | ニコンF | − | - |
液晶モニタ | 3.2型104万ドット | 3.2型92万ドット | ほぼ同等。 | ほぼ同等 |
動画性能 | 1920X1080 30p | 1920X1080 30p | ほぼ同等。 | ほぼ同等 |
付加機能 | 防塵防滴 ダスト除去機能 |
防塵防滴/内蔵フラッシュ ダスト除去機能 |
D800はUSB3.0や内蔵フラッシュに対応。 | ややD800が良 |
サイズ | 152x116.4x76.4 mm | 146x123x81.5 mm | ほぼ同等。 | ほぼ同等 |
重さ | 860g | 900g | ほぼ同等。 | ほぼ同等 |
価格 | オープン(30万円台〜) | オープン(30万円弱〜) | どちらも発売前であるが、5万円弱程度、EOS5DMark3の方が高価。 | D800が良 |
メーカーやタイプごとのデジタルカメラの選び方について整理したページもあわせてご覧ください。 |