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特集 オリンパス OLYMPUS XZ-1
1.オリンパス OLYMPUS XZ-1の位置づけと概要 |
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オリンパス XZ-1
by Inaba Kunio
明るいレンズを搭載したオリンパス初の高級コンパクトデジカメ
評価:5.0
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オリンパス初の高級コンパクトリコーのGRデジタルやパナソニックのLXシリーズ、シグマのDPシリーズ、最近では富士フイルムのXシリーズなど、描写力を重視した「高級コンパクト」というジャンルが確立しつつある。今回取り上げたXZ-1は、オリンパスが高級コンパクト市場に参入する第一弾となった記念すべき機種である。XZ-1の魅力は、そのレンズにある。35mm換算で28-112mmの画角をカバーする光学4倍ズームは、開放F値がF1.8-2.5と、コンパクトカメラにしても明るいレンズである。とくに、望遠端でもF2.5という値は立派である。搭載しているイメージセンサーサイズは1/1.63型と比較的大きいだけに、なおさらだ。レンズ前玉の大きさからも、高い描写力を予感させてくれる。 XZ-1の特長とは?各社から展開されている高級コンパクトであるが、XZ-1の第一の特長は、今触れたレンズ描写力である。そしてレンズに関しては、ズームレンズを搭載している点もポイントである。高級コンパクトは、いつでも気軽に持ち歩けることに価値があり、普段使いのカメラとしてズームレンズを搭載していることは、実際の使い勝手の上で大きな意味を持つ。XZ-1のもう一つの特長は、「ミニPEN」とでもいうべきデザインである。ボディ形状やインターフェースはまさにPENシリーズのものを踏襲しており、「レンズ固定式PEN」とでもいうべき位置づけのカメラである。その意味では、PENシリーズのサブカメラということをかなり意識して設計されたカメラであろう。 【各機種の主な仕様】
日常的に持ち歩くカメラXZ-1の充電は、ボディ内にバッテリーを収納したまま行うため、標準ではバッテリーチャージャーは付いてこない。この方式は最近増えてきているが、同時に2つ以上のバッテリーを使うようなヘビーユースでは、充電のためだけにバッテリーを入れ換えねばならず、少々不便である。しかし、常にカバンの中に入れておく、という使い方では、時々カメラ本体をUSBケーブルに接続するだけで良いので、むしろ利便性は高い。XZ-1が、あえてこうした充電方式を採用した理由は想像に難くない。つまり、バッテリーを入れ換えねばならないような撮影、つまり撮影自体が目的となる場合はPENシリーズを使ってもらい、XZ-1は日常的に持ち歩くカメラとして使ってほしい、ということだろう。 そのためにも、XZ-1の描写力がPENシリーズと大きく違ってはならない。日常的に持ち歩くカメラだからこそ、画質に妥協しなかったカメラと言えるかもしれない。 さて、そうした設計陣のコンセプトはきちんと製品に実装されただろうか?以下、具体的に製品をチェックしてみたい。
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