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特集 単三電池対応の廉価デジカメ
1.はじめに〜単三電池対応の廉価デジカメの特徴 |
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単三デジカメ
by Inaba Kunio
キヤノンPowerShotA1200,ニコンCOOLPIXL23,富士フイルムFinePixAX300
評価:5.0
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単三電池が使えるメリット市販されているデジカメのほとんどは、電源に専用リチウムイオン電池が使われている。理由は明白で、リチウムイオン電池技術の向上により、より大容量の電池がより安く入手できるようになったからである。また、カメラの小型軽量化や形状設計の自由度の面でも、やはり専用リチウムイオン電池のメリットは大きい。その結果、以前は一眼レフを含め、それなりに存在感のあった単三電池対応カメラも、今やコンパクトカメラの廉価モデルに残っているのみとなっている。コスト面では以前ほど大きな差はなく、ボディの大型化につながり、重量比容量も決して多くはない単三電池対応のメリットはなにか。それは2点に集約されると思う。 まず第一に、運用の容易さである。たまに使うデジカメであれば、いざ使うときにバッテリーが切れている可能性は決して小さくはない。もし単三電池対応であれば、使うときに新しい単三電池を入れるだけでよく、日常的なバッテリー管理は不要となる。また、出先でバッテリーが切れたとしても、単三電池の入手性の良さを考えれば、あまり問題にならないだろう。 第二のメリットはコストである。確かに以前と比べれば、コスト差はかなり小さくなっている。しかし、そうはいっても、単三電池対応の方が安くパッケージできることに変わりはない。このことは、カメラ本体の価格が安く、相対的にバッテリー部分の占めるコスト割合が大きい廉価モデルにおいて、より顕著となる。 3モデルの特徴今回、単三電池が利用でき、概ね1万円以下で購入できる機種という条件で絞ったところ、現行モデルでは下記の3機種が該当した。
【各機種の主な仕様】
キヤノン PowerShot A1200この機種の魅力は、実像式光学ファインダーを内蔵している点である。そのため、フィルム時代のコンパクトカメラと同じように構えて撮影できるというメリットがある。当然、しっかりとしたホールディングができるため、手振れの危険性も低くなる。その分、3機種の中ではやや高価である。 ニコン COOLPIX L23この機種は、オート以外では撮影することができない。逆に言えば、このクラスのデジカメに求められる「しっかり記録できる」ということにフォーカスしたカメラとなっている。仕様面でも、3機種の中で一番バランスが取れている。唯一、動画がVGAにしか対応していない点がマイナスポイントである。 富士フイルム FinePix AX300この機種は、機能的には一般的なコンパクトデジカメと同じものが搭載されている。また、30fpsでHD動画を撮影できる点もポイントとなる。レンズ画角が33-165mmと、やや望遠側にシフトしている点は、使い方によってメリットにもデメリットにもなるだろう。それでは、以下、具体的に各機種を見ていきたい。 キヤノン PowerShot A1200 詳細レビューメニュー ニコン COOLPIX L23 詳細レビューページ 富士フイルム FinePix AX300 詳細レビューページ |