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【一口コラム】 富士フイルム FinePix HS20EXRオールマイティ・カメラ 〜ネオ一眼は滅びるか すでに「ネオ一眼」という言葉自体が死語となりつつあるのかもしれません。 一眼レフと高倍率ズームレンズを一体化させたカメラは、オリンパスのLシリーズをはじめ、フィルム時代から一つのカテゴリーを築いてきました。当時も、マーケティング的には、決して成功していたわけではありませんが、ここにきて、ジャンルそのものが存続の危機にさらされているように思います。 その原因は明らかです。あまりに急速にデジタル一眼レフカメラの価格が下落し、いまや少々型落ちした旧製品では、標準ズームとのセットで3万円台で購入できることも珍しくなくなったからです。同じような価格帯であれば、「一眼レフカメラもどき」のネオ一眼ではなく、本当のレンズ交換式カメラの方が選ばれやすいのも当然かもしれません。 また、デジタルの時代に移って、ネオ一眼は「下」からも追い上げられてしまいました。フィルムカメラの時代には、いわゆるコンパクトカメラのファインダーはファインダーでしかなく、撮影レンズを通して実際にどのような画像が記録されるのかは、現像してみなけれわかりません。しかし、ネオ一眼であれば、一眼レフカメラと同じように撮影レンズを通じた画像を見ることができます。構図の点からも、コンパクトカメラとの間で決定的な差別化を図ることができました。 ところが、デジタルカメラでは、撮影素子の捉えた画像を、撮影時に液晶モニターで見ることができます。現在、液晶モニターを搭載していないデジタルカメラは皆無と言ってよく、「リアルタイムで撮影する内容を見られる」ということは、一眼レフタイプ・カメラならではの独占的なメリットではなくなってしまったのです。 私自身、これほどレンズ交換式デジカメが廉価になるとは予想していませんでしたので、高機能デジカメの一ジャンルとして、ネオ一眼が大きな存在感を示すものと考えていました。しかし実際には、高倍率コンパクトデジカメと限りなく融合しつつあり、その傾向はさらに強まっていくのでしょう。 これほどレンズ交換式デジカメが安くなり、コンパクトデジカメが高倍率化している中において、ネオ一眼デジカメの魅力は何でしょうか。 私は、「このカメラが1台あれば、どんなシーンでも撮影することができる」という濃縮した思いを持てることだと思います。 カメラを趣味に持つものが陥りやすい「機材の自然増殖」という中で、1台のカメラだけを残してすべての機材を処分するということは、一つの「夢」ではないでしょうか。その時に選ばれるカメラは、35mm前後の単焦点レンズを持つ高級コンパクトか、ネオ一眼のどちらかだと思います。 富士フイルムのFinePixHS20EXRは、熟成したネオ一眼であり、ネオ一眼が持つべき機能をすべて備えています。35mm換算で24mmから720mmまでのマニュアル・ズームレンズ、EVFファインダーの搭載、ISO12800まで対応する高感度特性、光学式手振れ補正、高速連写性能、RAW記録対応、等々。そして、一眼レフカメラをそのまま小型化したデザイン。 まさに「この1台があれば、どんな場面でも撮影することができる」という思いを持てるカメラであり、その思いがそこそこ実現できるカメラでもあります。 |
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【厳選レビュー記事】 ◎デジカメWatch 【新製品レビュー】富士フイルムFinePix HS20EXR
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【基本仕様】
メーカー製品仕様のページ |
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