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【一口コラム】 富士フイルム FinePix Z900EXR 熟成したスリムコンパクト 〜全部入りモデル FinePix Z900EXRは、昨年発売されたZ800EXRの後継機種だ。富士フイルムの屈折光学系デジタルカメラには、Z900とZ90の2つの商品ラインによって構成されている。位置づけ的には、Z900が上位機種となる。 Z900とZ800との主な違いは2点ある。一つはイメージセンサーであり、もう一つはレンズである。つまり、デジタルカメラにとって一番大切な部分が強化されているのだ。 イメージセンサーは、同じ1/2型ではあるものの、有効1200万画素CCDから1600万画素裏面照射型CMOSに変わった。これにより、画素数が増えているにもかかわらず高感度特性が強化されており、設定可能な上限感度もISO1600からISO3200へと一段分アップされている。 レンズは、Z800の35mm換算35mmから175mmが広角側にシフトされており、35mm換算で28mmから140mmになっている。コンパクトタイプの屈折光学系で28mmが実現されたのは最近であるが、やはり使い勝手ということではこちらの方が上である。 その他にも、HDMI端子が増設されたことや、フルHD動画の撮影が可能になったこと、SDXC規格の大容量カードにも対応したことなど、最近のトレンドに対応した機能にもきちんと目配りがされている。 屈折光学系レンズを初めて搭載したコンパクトデジタルカメラは、ミノルタのDimageXである。2002年に登場したDimageXは「世界最小・最軽量・最薄型」であり、撮影時にもレンズが飛び出ないデジカメとして人気を博した。その後、各社とも屈折光学系のデジタルカメラをラインアップに加えてきたが、構造上あまり広角側に画角を拡げられないことと、比較的開放F値が暗くなってしまう点が課題であった。 Z900では、Z90に引き続き28mmからのレンズを搭載するとともに、裏面照射型CMOSによる高感度特性を強化させたことで、これらの課題を実質的に解決している。Z900を含め、熟成した機種が多く登場してきていることは、まさにうれしい限りである。 |
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【厳選レビュー記事】 ◎デジカメWatch 【新製品レビュー】富士フイルム「FinePix Z900EXR」
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【基本仕様】
メーカー製品仕様のページ |
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