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【一口コラム】 ニコン P7000 フラグシップ・コンパクトの描写力 〜高級コンパクトを超える実力 昨年9月に発売開始されたCOOLPIX P7000は、2008年に発売されたP6000の後継機である。しかし、P6000のキャッチコピーが「コンパクトの概念を超えたコンパクト」であったのに対し、P7000は「COOLPIXのフラグシップ、本格派コンパクト」であるように、製品ラインアップの中における位置づけが大きく変わっている。 一つは搭載しているイメージセンサーの違いである。P6000もP7000も1/1.7型のCCDセンサーである点は同じだが、P6000の有効1350万画素に対し、P7000は1010万画素と、1/4以上画素数が減っている。2年間のセンサー技術の向上と、画素数減による受光量の増大によって生み出される余裕が、イメージセンサーの描写力に注ぎ込まれているのである。 これにあわせてレンズも、P6000と比べ一回り大きいものが装着されている。焦点距離は35mm換算で28mm〜112mmまでの光学4倍ズームから、28mmから200mmまでの7.1倍ズームに拡げられているにもかかわらず、望遠側の開放F値は5.9から5.6へと逆に引き下げられている。9群12枚の光学レンズから生み出される画像は、まさにコンパクトデジタルカメラとしてトップクラスであるだけでなく、低価格セットレンズを使ってのレンズ交換式デジタルカメラを超えるレベルとなっている。絞りも6枚羽根による虹彩絞りで、3段分のNDフィルターも内蔵している。さすがに広角側の四隅に画像が甘い部分が認められるが、一般的な使用では気にならないだろう。また、高感度設定はISO6400まで可能だが、ISO800までなら常用域とすることができる。 カメラとしての機能面についても、きちんと目配りがされている。光学的手振れ補正VR機能やRAW+JPEG撮影機能、各種イメージフィルター機能も豊富に用意されている。また、視野率80%ではあるものの、光学ファインダーが搭載されている点も、このクラスのデジタルカメラとしては評価ポイントとなろう。 COOLPIX P7000、一言でいえば、メーカーが「フラグシップ」と名付けたことに恥じない中身をもったコンパクトデジタルカメラである。しっかり作りこまれたボディ、余裕をもった大型イメージセンサー、高性能レンズによる描写力など、ニコンが持てる力をすべて投入して作り上げたカメラだ。 ミラーレスカメラと小型コンパクトデジタルカメラの間にあって、比較的大型な高級コンパクトカメラの立ち位置がだんだんと小さくなっている。そうした中、カテゴリーの存在意義を改めて示したのがP7000「COOLPIXXのフラグシップ」である。 |
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【厳選レビュー記事】 ◎デジカメWatch 【新製品レビュー】ニコンCOOLPIX P7000
◎ITmedia アナログ感覚の高級コンパクト機
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【基本仕様】
メーカー製品仕様のページ |
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