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【一口コラム】 オリンパス SZ-30MR コンパクト高倍率デジカメ 〜デジカメの未来を予感するカメラ メーカーサイドから見ると、市場には2種類のコンパクトデジカメがあります。メーカーが主導的に設計・開発したモデルと、ラインアップを整えるために他社設計をベースに自社で味付けをしたモデルです。私たちがデジタルカメラで写真を楽しむためには、どちらも欠くことのできない存在ですが、面白いデジカメは前者に多いのも事実です。 SZ-30MRの特長の第一は、コンパクトなボディに広角25mmから600mmまでの光学24倍ズームを搭載している点です。コンパクトデジカメでも、最近は高倍率ズームを持つものが増えてきています。ニコンのcoolpix P500の22.5mmから810mmまでの36倍ズーム、キヤノンの24mmから840mmまでの35倍ズームを筆頭に、現時点でも多くの機種が展開されています。しかし、これらの高倍率ズーム搭載機は、いわゆるネオ一眼のボディスタイルをしており、必ずしも「コンパクト」ではありません。 SZ-30MRは、沈胴型レンズを搭載しているため、電源オフ時には厚さ39.5mmとなり、あくまでコンパクトデジカメとしての可搬性を保持しています。その意味では、日常的に鞄の中に入れておける普段使いのデジタルカメラとしても使用可能です。 SZ-30MRは、単なる高倍率ズーム搭載コンパクトデジカメではなく、デジカメとしての基本性能もきちんと目配りがされています。センサーシフト方式の手振れ補正機能やISO3200まで設定可能な高感度特性、3インチ液晶モニター、フルハイビジョン対応動画撮影機能等、最近のコンパクトデジカメのトレンドがフォローされています。 SZ-30MRのSZは「スーパーズーム」の意味ですが、後ろのMRは「マルチレコード」を意味します。そしてこの点が、この機種の第二の特長となっています。 SZ-30MRには2つの画像処理チップが搭載されており、同時に2種類の画像データを出力できます。その機能を利用して、フルハイビジョン動画と静止画の同時記録、ワイドとズームの同時記録、2種類の画像サイズの同時記録、エフェクト効果を付けたものとオリジナル画像の同時記録、等が可能です。とくに、フルハイビジョンの動画を撮影しながら、同時に1600万画素を生かした静止画を撮影できる機能は特質すべきものです。今まで、子どもをビデオとカメラの2台を使い分けて撮影してきた方も多いと思いますが、SZ-30MRでは、たとえば基本はフルハイビジョン動画カメラとして使用し、ここ一番ではあわせて高画素静止画も撮影する、という撮影スタイルが可能となるのです。 いずれ、カメラとビデオとが統合化される、ということが言われてきましたが、まさにカメラ側から出した現時点での答えがSZ-30MRです。今まで、デジタルカメラ側からは「ビデオカメラで撮影できる静止画なんて低レベルで評価に値しない」と考えていましたし、ビデオ側も「デジタルカメラで撮影した動画なんて低レベルで評価に値しない」と考えていました。その考えが、すでに過去のものとなったことを、SZ-30MRは証明したといえます。 つまり、SZ-30MRは、単に「デジカメの未来を予感させるカメラ」ではなく、「ビデオカメラの未来を予感させるカメラ」であり、「映像機器の未来を予感させるカメラ」でもあるのです。 |
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【基本仕様】
メーカー製品仕様のページ |
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