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独断 素晴らしい! ![]() ◎35mmフルサイズ1.7倍のセンサーが生み出す描写力 ◎センサーサイズの割に小型軽量なボディ ◎ローパスフィルター非搭載による解像感 ◎35mmデジタル一眼レフに準じた豊富な撮影機能 ◎視野率98%のクリアーな光学ファインダー ◎防塵防滴性能 ◎800枚撮影可能な持ちの良いバッテリー |
独断 もう一息! ![]() ●早くはないファイル書き込み速度 ●高感度性能がISO1600まで ●最高1.1コマ/秒の連写性能 ●14bitRAWで13枚の連続撮影可能枚数 ●手振れ補正機能は非搭載 |
【コラム】PENTAX 645D 大センサーの描写力 〜手が届く唯一の『中判』デジタルカメラ 2010年6月に販売開始となった645Dが、初めて姿を現したのは2005年3月であった。発表後、開発リソースの不足によるプロジェクトの休止を経るなど、決して順風満帆に発売にこぎつけたわけではないが、一般的な写真愛好家の手に届く唯一の「中判」デジタルカメラとして、魅力のある製品に仕上がっている。 「」付きで「中判」と表現しているのには理由がある。もともとフィルムカメラの時代には、120フィルムまたは220フィルムを使うカメラのことを「中判カメラ」と称していた。中判カメラのフォーマットは35mmフィルムのように固定的ではなく(といっても、35mmフィルムでもハーフサイズのよな例外もあったが)6cm×4.5cmや6cm×7cmなど、複数の横幅サイズがあった。さらに一つのカメラで複数のフォーマットに対応しているのも珍しくはなかったが、フィルムの縦サイズはいずれも6cmと決まっていた。 645Dのイメージセンサーは、フィルムカメラの時代の中判フォーマットサイズではなく、44mm×33mmの有効4000万画素CCDセンサーとなっている。これを、最小の中判フォーマットである6cm×4.5cm版(実寸面は55.1mm x 42mm)と比べても、6割強のサイズとなる。 しかしそれでも、APS-Cサイズのセンサーと比較すれば約4倍の面積であり、35mmフルサイズと比べても約1.7倍と、圧倒的なセンサーサイズである。一般的につかわれているAPS-Cサイズの4倍ということからも、いかに巨大なセンサーを使っているかが理解できるだろう。 645Dが素晴らしいのは、この巨大センサーを搭載したデジタルカメラを、フィールドカメラとして使えるサイズと機能にまとめあげた点にある。視野率98%の光学ファインダーの搭載、1/4000秒まで対応しているシャッタースピード、振動によるゴミ除去機能、防塵防滴性能を持つボディ設計など、フィルムカメラ645と同等のコンセプトが付与されている。 645Dの性能を活かすためには、いくつか注意すべき点がある。まずは手振れ対策をきちんと行うとともに可能であればRAWで撮影することが、階調表現や解像感の上でも望ましい。また、645Dにはローパスフィルターが搭載されていない。個々の画素サイズが大きいため、それほどモアレに気を付ける必要はないが、頭の隅に置いておく必要がある。その代りとして、解像感のある画像を手に入れることができる。 中判サイズのデジタルカメラとしては、格安ともいえる値段ではあるが、絶対的には決して安いカメラではない。しかし、階調に富んだ解像感あふれる645Dの画像は、このカメラならではのものであるのも事実である。百聞は一見にしかず。ぜひともいろいろな作例を見てほしい。 ※中判サイズについて誤記がありましたので訂正いたしました。ご指摘くださった方に感謝申し上げます。 |
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【基本仕様】
メーカー製品仕様のページ |
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