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【一口コラム】 リコー GXR レンズに最適なセンターを使う贅沢 〜トータル映像システム GXRシステムが発表されたとき、驚いた方も多かったのではないかと思います。以前にも同様のコンセプトを検討しているメーカーの噂があったものの、実際に商品化されることはありませんでした。「検討」と「発売」の間にある高いハードルを超えて商品化したリコー経営陣の勇断は、私たちユーザーの選択の幅を広げたという意味でも、高く評価すべきだと思います。 当初は、ボディ本体と2つのカメラユニットが発売され、その後、新たに2つのカメラユニットが順次拡充されました。現在は、24-72mmF2.5-4.4と28-300mmF3.5-5.6のズームレンズ、50mmF2.5と28mmF2.5の単焦点レンズ(各々35mm換算)によってラインアップが構成されており、年内にはライカMマウントのレンズ交換式センサーユニットも発売が予定されています。 GXRの魅力は、各々のレンズのコンセプトにあったセンサーを選ぶことができる点にあります。50mmF2.5と28mmF2.5には、レンズ交換式デジタルカメラに搭載されているのと同じAPS-CサイズのCMOSセンサーが搭載されていますが、レンズの素直な描写力を生かすためには、少なくともこのレベルのセンサーが必要であることは、生み出された画像を見れば容易に理解できます。 他方、2つのズームレンズカメラユニットは、比較的センサーサイズが小さいことから、どちらかといえばお手軽カメラユニットと理解されていることが多いようです。24-72mmはGX200と同等のレンズですが、撮影された画像を見れば、明らかにブラッシュアップされています。2年前のレンズではありますが、感度を抑えれば最近のコンパクトデジカメに勝るとも劣らない写りとなります。 28-300mmのカメラユニットも同様です。レンズスペックやセンサーユニットは、リコーのコンパクトデジカメと同等であるように思いますが、生み出される画像は、明らかにGXRの方が自然な写りとなっています。 私の個人的な印象では、単焦点カメラユニットを楽しむのは当然ですが、せっかくこれだけの写りをするのですから、ズームレンズカメラユニットも、もっともっと活用されるべき実力を備えていると思います。 マーケティング的にはボリュームが出るカメラシステムではありませんし、リコーとペンタックスとのデジカメ事業の統合が今後どう影響するかはわかりませんが、今のところ、予定通りラインアップが拡充されてきています。 当初の発表では、カメラユニット以外にも、プロジェクターや映像ストレージ、プリンターなどの様々なユニットのコンセプトが示されました。今までのデジタルカメラは、どちらかといえばフィルムカメラの延長線上に展開されてきています。誤解を恐れずに言えば、単にフィルムをイメージセンサーに置き換えただけの製品というレベルを超えられていないように思います。むしろデジカメ黎明期の方が、面白い(成功にはつながりませんでしたが)製品が多かったかもしれません。 リコーのGXRカメラシステムは、まさに数少ない、デジタルならではの特性を生かした映像システムであり、だからこそこれからも末永く継続的に展開していってほしいシステムであります。 |
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【厳選レビュー記事】 ◎デジカメWatch ファーストインプレッション:RICOH LENS A16 24-85mm F3.5-5.5
◎デジカメWatch 【新製品レビュー】リコーGXR MOUNT A12(実写編)
◎ITmedia 楽しみはライカレンズだけじゃない――GXR用ユニット「GXR MOUNT A12」
◎デジカメWatch 【新製品レビュー】リコーGXR
◎ITmedia ユニット交換デジカメは成功するか?――リコー「GXR」開発者に聞く
◎日経トレンディネット 28mmで「GR DIGITAL」と徹底比較、単焦点カメラユニットの実力は?
◎マイコミジャーナル 新発想ユニット交換式カメラ
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【基本仕様】
メーカー製品仕様のページ |
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