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【一口コラム】 ソニー α900 廉価なフラグシップ 〜フルサイズ2460万画素の貫録 α9シリーズは、ミノルタ時代からフラグシップ機のラインとして展開されてきた。1985年のα9000以降、α9xi(1992年)、α9(1998年)と、いずれもその時代の技術のすべてをつぎ込んで開発されたカメラである。α900は、まぎれもなくα9シリーズのデジタル一眼レフとして、2008年10月に登場した。α900はソニーに移管して初めてのフラグシップ機であり、力のこもったカメラに仕上がっている。 イメージセンサーは、有効2460万画素のフルサイズCMOSセンサーで、おそらくニコンD3Xが搭載しているものと同じセンサーである。センサーサイズは同等であるものの、D3SやD700の1210万画素はもちろんのこと、EOS-1DsMarkIIIやEOS 5D markIIの2110万画素を上回り、このクラスで最多画素となる。設定可能な最高感度がISO6400、拡張設定でもISO12800で、ノイズをあまり気にせず使えるのはISO800あたりまでと、高感度性能はあまり高くはないが、大きな画素面積による階調表現力は抜群である。また、これだけ大きいセンサーであるにもかかわらず、センサーシフト方式のボディ内手振れ補正機能とともに、ゴミ取り機能も搭載している。 α900の特長の一つがこのセンサーであり、もう一つはクリアーなファインダーである。視野率100%は当然のこととして、フルサイズで0.74倍のファインダー倍率を確保している点は特筆に値する。カメラを構えたときに拡がるクリアーな視野は、撮影意欲と作品の質を高めてくれるだろう。 これだけのクオリティを持ちながら、ほぼ同時期に発売されたニコンD3Xの1/3から1/4程度の金額で入手できることが、三番目の特長である。金額だけを比べれば、α900はD700と同等の価格帯で推移しており、フラグシップ機としては格安となっている。ソニーのレンズ交換式デジタルカメラは、この機種を含め、値ごろ感がある製品が多い。同社は、大型イメージセンサーを自社生産している数少ない企業の一つであることも、このことと無関係ではないだろう。 もし、ニコンやキヤノンのレンズ資産をあまり持っていないのであれば、ぜひともα900も購入候補の一つにあげてほしい。他社の高級機の値段でフラグシップ機を入手でき、差額をレンズ購入に充てることで、トータルで素晴らしいシステムを揃えられるからである。 |
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【厳選レビュー記事】 ◎デジカメWatch 【新製品レビュー】ソニー「α900」 2008年11月25日 大浦タケシ −一眼レフの本質を問う、硬派なフルサイズ機 −オーバー2,000万画素で約5コマ/秒を達成 −トップクラスの高品質を誇るファインダー −実用的な「インテリジェントプレビュー」 −まとめ −実写サンプル ◎日経トレンディネット 【実機速報】ファーストインプレッション
◎マイコミジャーナル ソニー α900 実写インプレッション
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【基本仕様】
メーカー製品仕様のページ |
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