【一口コラム】 ソニー DSC-HX9V 万能バランス・デジカメ 〜市場の主戦場で戦うデジカメ このカメラを含め、3万円から4万円の価格帯では、各社とも力の入った機種展開をしています。最終的に購入するデジカメを決める時、一番迷うのもこのクラスです。 このクラスの機種は、いくつかのパターンに分けることができます。ズーム域は若干抑えつつも描写性の良いレンズを搭載し、高画質を売りにするもの、高倍率ズームや動画撮影力、防水性など際立った機能を前面に出したもの、単焦点レンズを搭載し外装・デザインにコストをかけたもの等々、それぞれが魅力を持った機種に仕上がっています。 メーカーとしても、単にコスト面のみを求めるのではなく、プラスアルファの部分を評価する顧客層をターゲットにしていますので、設計者としても力の出し甲斐があります。 このクラスに位置するHX9Vの特徴を一言で表せば、「バランス」だと思います。姉妹機として同時に発表されたHX100Vの30倍ズームには届かないものの、35mm換算で24mmから384mmまでの光学16倍ズームは、一般的な使用方法では十分な力を発揮します。また、HX7Vよりも5mmほど厚いボディサイズですが、日常的な持ち運びが可能な大きさにとどまっています。 イメージセンサーには、1/2.3型1620万画素裏面照射型CMOSセンサーを搭載しており、高感度特性に優れた性能を発揮します。手ぶれ補正機能も、動画撮影時の手ぶれ対策として、広角側で高い補正効果を発揮する「アクティブモード」を備えています。また、高速オートフォーカスや連写機能もHX9Vの大きな特徴となっています。さらに、60pのプログレッシブ方式でフルハイビジョン撮影も可能であり、最近の機種の中でも、トップクラスの機能をもったコンパクトデジカメに仕上がっています。 ぜひ、このクラスのデジカメを検討される方にお伝えしたいのは、「結局どの機種を買っても同じ」ではないということです。確かに、このクラスには、性能や機能が似通った機種が、各社から販売されています。しかし、仕様を比べるまでもなく、各々の機種には大きい小さいはともかく様々な違いがあります。その違いを一つ一つ確認し、丁寧に機種決定をしていただきたいのです。 そのためには、 「今までどのようにカメラを使ってきたのか」 「このカメラのどこに魅力を感じるのか」 「このカメラを購入したとして、何をどのように撮影したいのか」 の3点がポイントになります。この3点をきちんと整理し購入機種を決めたならば、そのデジカメは間違いなく、あなたの期待に応えてくれるはずです。 |
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【基本仕様】
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