【一口コラム】 ソニー DSC-WX30 新世代のスリムコンパクト 〜トレンド機能を集約 ソニーの秋モデル3機種のうち、最初に登場したのがDSC-WX30だ。春モデルであるDSC-WX10と同様に、有効1620万画素裏面照射型CMOSセンサーと35mm換算25mmから125mmの光学5倍ズームを搭載しているが、大きく変わったのは液晶モニターが2.8型46万ドットから3型92万ドットへと大型化されるとともにWシリーズとしては初のタッチセンサーモデルとなった点である。操作系も、裏面のボタンが全廃され、タッチセンサーで行うインターフェースに一新されている。 もう一つの特長は、「全画素超解像ズーム」機能を搭載した点である。今年に入ってから、デジタルズームの解像感を上げる「超解像」技術を搭載したデジカメが増えてきた。各社ごとにその内容は異なっているが、今までのデジタルズームにおける画素補間技術をさらに強化したものである。 もともと超解像技術は、テレビなどにおける動画再生時のアップコンバーター技術として普及した。ある画素の情報はより高解像度の情報から生成されたと仮定し、逆算して高解像度の情報を求める。もちろん、多い情報から少ない情報への変換ではなく、少ない情報から多い情報への逆算は、それだけでは不可能である。画像の場合、ある画素の情報は周辺画素の情報と極めて高いという特性があるので、これを活用して求めていくのだ。 ソニーの「全画素超解像ズーム」では、すべての画素について周辺画素の情報を活用してパターン分類を行う。そして、その情報をデータベース上の数百パターンの情報と比較し、逆算をするのである。生成される画像は、確かに今までのデジタルズームよりもノイズが少なく、解像感が高まっている。DSC-WX30では、光学ズームとあわせて10倍までのズームが可能となっているが、今までのデジタルズームとは異なり、十分活用できる画像を生み出してくれる。 タッチパネルや超解像技術、多種多様なイメージフィルタ機能など、まさにDSC-WX30は「トレンド機能を集約した」デジタルカメラに仕上がっている。そして、これらの新技術は単にトレンドを追っただけではなく、間違いなくフィルム時代からさらに一歩、カメラを先に進めるものである。 |
【厳選レビュー記事】 ◎価格COM ソニーの新型サイバーショット「DSC-WX30」新機能レビュー
◎ITmedia 万人向けの新世代「W」シリーズ一番手
◎マイコミジャーナル 画質劣化の少ない全画素超解像技術搭載のソニー
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