EXILIM EX-ZR1000 | CASIO | |
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【一口コラム】 多機能と高レスポンスの両立EX-ZR1000の発表会で、「カシオ計算機として、ミラーレスカメラに参入するつもりはない」という発言があった。すでに国内主要カメラメーカーでミラーレスカメラを出していないのはカシオだけとなっているが、「出せない」「出すための準備が整っていない」ではなく、「出さない」と明確に言いきる姿こそ「カシオらしさ」かもしれない。その発言の趣旨を要約すると、「カメラの操作自体を楽しむことを否定しないが、カシオとしては思った通り(できれば、思った以上)の写真を手軽に撮ることを重視したい。そのためには、レンズ一体型こそが理想形」となる。加えて、カシオには交換レンズの蓄積もない、という点にも触れていたが、一言で言えばカシオとしての強みに集中する、ということだろう。 そのカシオが、最上位機種としてリリースしたのが、EXILIM EX-ZR1000である。 このEX-ZR1000は、カシオが得意なハイスピードに、多機能性を追加したカメラだ。 ハイスピードの中身としては、起動時間0.99秒、オートフォーカス合焦0.15秒、レリーズタイムラグ0.016秒、撮影間隔0.26秒という速写性とともに、30コマ/秒の連写性能、最大1000fpsでの動画撮影を実現している。また、レンズ周りのファンクションリングやモードダイヤル、コントロールダイヤルなど、直接的なインターフェースが用意されている点にも注目する必要がある。 多機能性という点では、180度回転に対応した自分撮り可能なチルト液晶と自立スタンドの内蔵、HDRをはじめとする多様なフィルター機能、連写画像の合成による全焦点マクロや背景ぼかし機能など、楽しい機能が満載されている。 ![]() 折畳式スタンドが内蔵されているため、この状態で自立できる。 EX-ZR1000には、ゴルフ専用カメラとしてのEX-FC300Sと、EXILIMシリーズ発売10周年記念モデルEX-ZR1000BSAといったバリエーションモデルも用意されている。 EX-FC300Sは、基本的にはEX-ZR1000と同じだが、カシオが得意とする「ゴルフ専用モデル」の4機種目であり、ハイスピードムービーで撮影した超スロー映像とカメラの液晶モニタに表示されるガイドラインを使って、自分自身のスイングチェックができる。また、2画面を活用して無料でダウンロードできるプロゴルファーと自分のスイングを同時再生することも可能だ。 ![]() ハイスピードムービーを活用したスイング分析。 ![]() 2画面表示によるスイング比較。 もう一つのバリエーションモデル、EX-ZR1000BSAは、ZR1000のカラーバリエーションモデルに、本革ジャケットケース、ネックストラップを加えたもので、5000セットの限定となる。カメラとしての基本機能はZR1000と同じだ。 ![]() EX-ZR1000BSAには、高級感のあるジャケットとストラップが付属する。 カシオが、レンズ固定式カメラにこだわる姿勢は、新しい映像機器としてのあり方を探る上での一つのあり方だろう。そんなカシオにこそ、ぜひとも高級コンパクトカメラやネオ一眼などの分野にも参入してほしい。「ハイスピードな高級コンパクトカメラ」を想像すると、それだけでゾクゾクしてきそうだ。 (2012年12月20日 記)
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【厳選レビュー記事】◎ITmedia さらに進化した“サクサク感” カシオ「EX-ZR1000」2012年11月14日 編集部
◎デジカメWatch 【新製品レビュー】カシオEXILIM EX-ZR10002012年10月31日 北村智史
◎AVWatch カシオ、フルHD動画対応の「EXILIM」最上位機2012年10月23日 編集部
◎デジカメWatch カシオ、最上位モデル「EXILIM EX-ZR1000」を国内正式発表2012年10月23日 編集部
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【カシオ EXILIM EX-ZR1000 基本仕様】
メーカー製品仕様のページ |
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