ソフトウェアを強化したハイスピード機 【カシオ EXILIM EX-ZR1300】
カシオから新型ハイスピード機、EXILIM EX-ZR1300が登場しました。このカメラは2013年9月に発売開始となったEXILIM EX-ZR1100の後継機で、基本的な違いは新たに「アートショットブラケティング」機能が搭載された点です。これは、1回の撮影で、通常撮影画像とは別にエフェクトを効かせた4つの画像を同時に記録できる機能で、トイカメラ、モノクロ、宙玉(そらたま)、HDRアートなどアートショット機能で設定できる10種類の効果を手軽に楽しむことができます。エフェクト機能は意外と面白い機能ですが、やはり大切な記録をするということではノーマル設定で無難に撮ることになりがちだと思います。ハイスピード機能を活用し、同時にエフェクト画像も記録できることで、意外な表現を得られるかもしれません。
EXILIM EX-ZR1100。ハード面ではEX-ZR1300とほぼ同じですが、カラーリングはブラック、ホワイト、ビビッドピンク、イエローの4色が用意されていました。ZR1300では、ブラックとイエローがなくなり、新たにブラウンが追加されています。
EXILIM EX-ZR1300(左側)とEX-ZR1100(右側)。外見上の違いはありません。ボディサイズと重さも全く同じとなっています。
EXILIM EX-ZR1300(左側)とEX-ZR1100(右側)。液晶パネルはどちらも3型92万ドットのもので、どちらも180°反転させての自分撮りにも対応しています。ボディ上面にはモードダイヤルが置かれていますが、設定されている項目も同じです。
EXILIM EX-ZR1300の主な特長は次の通りです。
- イメージセンサーは、有効1610万画素CMOSセンサー。
- レンズは、24-300mm相当F3.0-5.9の光学12.5倍ズームレンズを搭載。
- 起動時間0.99秒、オートフォーカス合焦0.15秒、レリーズタイムラグ0.015秒、撮影間隔0.25秒の速写性と、最大30コマ/秒の連写性能、最大1000fpsでのハイスピードムービーを撮影可能。
- 液晶モニターは180度チルト可能な3型92万ドットパネルを搭載(ZR1000は46万ドット)。自分撮りが容易に行えるよう、自立スタンドも内蔵。
- コントロールダイヤルやモードダイヤル、ファンクションリングなど、直接的なインターフェースを搭載。
- 1回の撮影で同時に5枚の記録ができる「アートショットブラケティング」機能を新たに搭載。
- 上下回転補正と左右回転補正を光学的に行い、上下補正、左右補正、回転軸補正を電子式に行う5軸補正機能を搭載。さらに高速連写合成により、約4.5段分の手ぶれ補正効果を実現。
- Wi-FiはZR1100と同様に非搭載。無線LAN搭載のEye-FiやFlashAirに対応しています。
EXILIM EX-ZR1300の特徴の一つが、180°反転可能な液晶モニターです。EX-ZR1100から引き続いての搭載となりました。
ZR1300はZR1100のブラッシュアップモデルですが、カシオの特長であるハイスピードテクノロジーを活用した「アートショットブラケティング機能」を新たに搭載した点が一番の違いとなります。
7月23日の発売に先駆け、すでに予約も受け付けられており、概ね4万円前後でのスタートとなりそうです。ちなみに、昨年9月に登場したEX-ZR1100のスタート価格は4万4千円前後でしたので、4千円程度安価となっています。なお、現時点では2万8千円あたりですので、ZR1300との価格差約1万2千円をどう評価するかは、アートショットブラケティング機能やボディカラーによって変わってきそうです。
( by Inaba Kunio)
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