Wi-Fiとインターバル撮影機能を備えたハイスピード機 【カシオ EXILIM EX-ZR850】
カシオから新型ハイスピード機、EXILIM EX-ZR850が登場しました。2013年8月に発売開始となったEXILIM EX-ZR800の後継機で、Wi-Fi機能の搭載とインターバル撮影機能が追加された点が主な進化点となります。2013年3月にリリースされたEX-ZR700からZR800への進化も、手ぶれ補正機能の強化とタイムプラス動画撮影機能の追加といったソフト面でしたので、今回ZR850になることでさらに熟成が進められたということになります。
EXILIM EX-ZR800。ZR850と同様に、有効1610万画素1/2.3型CMOSセンサーに25-450mm相当F3.5-5.9のレンズを搭載しています。
EXILIM EX-ZR850(左側)とEX-ZR800(右側)。ボディデザインは、ほぼ同じですが、同じレッドカラーでも色合いが違っています。ZR800では、写真のレッドの他に、ブラックとホワイトが用意されていましたが、ZR850ではブラックがブルーに代わりました。
EXILIM EX-ZR850(左側)とEX-ZR800(右側)。液晶パネルはどちらも3型92万ドットのもので、ボタン類のインターフェースも共通です。ZR700も同様でした。
EXILIM EX-ZR850の主な特長は次の通りです。
- 25-450mm相当の光学18倍ズームレンズを搭載。開放F値はF3.5-5.9。
- イメージセンサーは有効1610万画素1/2.3型CMOS。センサーはEX-ZR1000やEX-ZR800と同じです。
- 起動時間はEX-ZR800の1.4秒から1.3秒に、AF時間も0.18秒から0.17秒に、レリーズタイムラグも0.016秒から0.015秒に、撮影間隔0.26秒も0.25秒に高速化。
- 液晶パネルは3型92万ドットのものを引き続き搭載。固定式でタッチ操作には対応していません。
- 新たにWi-Fiを搭載。スマートフォン等からのリモート操作にも対応しています。
- ソフト面では、インターバル撮影機能が追加されました。撮影時間と間隔を指定でき、最長で20日間(1時間おきに500時間)の記録が可能です。また、静止画として記録できるだけでなく、パラパラマンガのような動画にもできます。
ZR850はZR700やZR800のブラッシュアップモデルですが、機能やソフト面をはじめ、徐々に進化し続けている点がカシオらしいと思います。とくにWi-Fi機能の搭載で、固定式液晶モニターであるZR850でも自分撮りが手軽に行えるようになりました。
5月23日の発売に先駆け、すでに予約も受け付けられており、概ね3万2千円前後でのスタートとなりそうです。ちなみに、昨年8月に登場したEX-ZR800のスタート価格は3万6千円前後でしたので、4千円程度安価となっています。なお、現時点では1万9千円あたりですので、ZR850との価格差約1万3千円をどう評価するかは、Wi-Fiや新撮影機能を必要とするかどうかによって変わってきそうです。
( by Inaba Kunio)
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