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イメージセンサーが大きい方が描写性能は高い?
【質問】
コンパクトデジカメを購入するつもりですが、カメラ店の店員から「できるだけ大きいイメージセンサーを搭載したカメラを選んだ方がきれいに撮れますよ。」と言われました。本当にそうなのでしょうか?
【回答】
デジタルカメラの描写性能は、イメージセンサーと画像処理エンジン、レンズによって決まります。これらのバランスが大切であり、単純にイメージセンサーが大きいカメラの方が描写性能が高いとは必ずしも言えません。
★イメージセンサーが大きいことのメリット
画素数が同じであれば、イメージセンサーが大きい方が個々の画素面積が大きくなるため、より多くの光量を受けることができます。そのため、とくに高感度性能の点で有利になります。
同様に個々の画素が大きいと、それだけレンズに必要な解像力レベルが低くなります。
イメージセンサーが大きいと、よりボケを大きくすることができますので、メインの被写体を浮かび上がらせたり背景を整理したりするなどの表現の幅が広がります。
イメージセンサーが大きいと、同じ焦点距離のレンズであっても、より広い画角をカバーすることができます。
★イメージセンサーが大きいことのデメリット
イメージセンサーは半導体であるため、基本的には面積に比例したコストがかかります。
同じ焦点距離のレンズであってもピントが合う範囲が狭くなるため、より絞り込むことが必要となります。
レンズのイメージサークルを広くする必要があるため、同じ開放F値を確保するとレンズのサイズが大きくなります。
イメージセンサーが大きくなると、同じ画角を撮るときのレンズ焦点距離が大きくなるため、最短撮影距離が長くなる傾向があります。
以上のように、イメージセンサーが大きい方が表現の幅は広がりますが、むしろ比較的小型のイメージセンサーを搭載したカメラの方が適しているケースも少なくありません。あくまでバランスが重要であり、どのような使い方をしたいのかを考えたカメラ選びが大切です。
【質問箱】
画素数が多い方がきれいな写真は撮れますか?