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番外編 Apple iPhone5s カメラ性能をチェック!

アップル iPhone5s  by Inaba Kunio    スマートフォントップレベルに進化したカメラ性能  評価:5.0
Apple iPhone5

 1. iPhone5sの特長は?

 2013年9月20日、国内でもソフトバンク、AU、ドコモの三社からiPhone5s、iPhone5cが発売開始となりました。iPhone4sからiPhone5へは、画面サイズが大きくなるなど外見上も大きな変化がありましたが、iPhone5sは見た目もiPhone5に似ており、マイナーバージョンアップモデルとなっています。
  • iPhone 2007年6月、発売開始(国内未発表)。
  • iPhone3G 2008年7月、発売開始(国内ではソフトバンク)。
  • iPhone3GS 2009年6月、発売開始(同上)。本体背面にカメラを搭載。
  • iPhone4 2010年6月、発売開始(同上)。本体前面にもカメラを搭載。Retina高精細液晶。
  • iPhone4s 2011年10月、発売開始(国内ではソフトバンクとAU)。
  • iPhone5 2012年9月、発売開始(同上)。画面サイズを4.0型に大型化。
 とはいえ、スマートフォン用としては初の64bitとなるApple A7チップや指紋センサーの搭載など、ハードウェア面での強化もされており、カメラ性能も強化ポイントの一つとなっています。

 iPhone5と比べた主な進化点は次の通りです。
  • イメージセンサーのサイズを15%大型化。iPhone5は1/3.2型でしたので、iPhone5sは1/2.9型前後のセンサーと思われます。
  • 有効画素数はiPhone5と同じ8メガ画素(最大3264x2448)ですので、画素単位の面積が大型化されています。そのため、高感度性能やダイナミックレンジの点で性能向上が期待されます。
  • レンズは33mm相当F2.4から30mm相当F2.2へと、広角化されるとともに明るくなっています。レンズ自体はどちらも5枚構成です。
  • 10コマ/秒の連写が可能なバーストモードや、スローモーションビデオ(720p時に120fpsで撮影可能)を搭載。なお、iPhone5でもiOS7では3コマ/秒程度での連写が可能に。
  • LEDフラッシュは白色に加えてアンバー(琥珀)色の2色によるTrueToneフラッシュとなり、色温度やフラッシュ強度の自動調整機能を強化。
 アップルによると、イメージセンサーの大型化とレンズを明るくしたことで、光の感度が約33%向上したとのことです。

 iPhone5sと同時にバージョンアップされたiOS7では、標準搭載されているカメラアプリケーションも強化されています。主な進化ポイントは次の通りです。
  • 静止画では4:3に加えて1:1の正方サイズをサポート。
  • 4:3の静止画撮影時、液晶モニターに100%表示。以前は3:2のアスペクトで表示されていたため、横画面にした時に上下が表示されませんでした。
  • 連写モードをサポート。iPhone5では3コマ/秒程度で、iPhone5sでは10コマ/秒。
  • 8つのフィルター機能を搭載。モノクロ系3種類、インスタントフィルム風、退色風など。(ファイル自体に加工はされません。加工するにはiCloudやSNS等にアップロードする必要があります。)

 こうしてみると、ハードウェアとソフトウェア両方の進化により、かなり使い勝手が向上したことを実感します。

 2. カメラ仕様

イメージセンサー  1/2.9型CMOSセンサー(非公表)
 有効800万画素
 ※iPhone5は1/3.2型有効800万画素。
レンズ焦点距離  4.12mm(35mm換算30mm)
 ※iPhone5は4.13mm(35mm換算33mm)。
レンズ開放絞り  F2.2
 ※iPhone5はF2.4。
最大静止画像サイズ  3264 x 2448
 ※iPhone5も同じ。
動画撮影  フルHD (30fps)
 ※iPhone5も同じ。 
付加機能  10コマ/秒のバーストモード、TrueToneフラッシュを搭載。
 ※iPhone5は連写非対応、LEDフラッシュ。 
寸法  123.8mm×58.6mm×7.6mm
 ※iPhone5も同じ。
質量  112g
 ※iPhone5も同じ。

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 3. 製品外観

Apple iPhone5s

 iPhone5(左側)とiPhone5s(右側)。ボディカラーは異なりますが、基本的な外形デザインはほぼ同じです。目立つ違いは、ホームボタンに指紋センサーが組み込まれたところです。


Apple iPhone5s

 iPhone5s(左側)とiPhone5(右側)。ボディ厚も一緒です。


Apple iPhone5s

 iPhone5(左側)とiPhone5s(右側)。基本的な背面デザインも共通しています。


Apple iPhone5s

 iPhone5sの進化点の一つがTrueToneフラッシュです。LEDフラッシュが2灯になったことで、縦長になりました。

Apple iPhone5

 iPhone5のLEDフラッシュ部。


Apple iPhone5s

 iPhone5sのスピーカー部の形状も、iPhone5と同じです。スピーカーの上にあるのが前面カメラで、横にあるのは近接センサーです。


Apple iPhone5

 iPhone5のスピーカー部。ブラックモデルのため近接センサーが見えませんが、基本的にはiPhone5sと同じです。

Apple iPhone5s

 iPhone5(左側)とiPhone5s(右側)。同じカメラアプリですが、iPhone5sではスローモーションモードが表示されます。

Apple iPhone5s vs iPhone5

 iPhone5sとiPhone5の連写性能の違い。(約40秒)

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 4. 描写力

(1) 歪曲収差

 iPhoneは標準状態ではオートで撮影するカメラのため、設定できる項目は限られます。これまでのフラッシュ撮影(自動、オン、オフ)、画面へのグリッド表示の有無、HDR処理の有無、パノラマ撮影に加えて、スクエアとスローモーション、フィルター処理が追加になりました。なお、iPhone5でもiOS7にバージョンアップすると、スクエアモードとフィルター処理は利用可能となります。

 なお、カメラ部分はiPhone5と同じ有効800万画素ですが、レンズは4.12mmF2.2(35mm換算30mm)となりました。iPhone5の4.13mmF2.4(35mm換算33mm)と比べると、レンズの実焦点距離はほぼ同じですが画角が広くなっていることから、イメージセンサーのサイズが大きくなっていることがわかります。

 iPhone5の描写力チェックとして、まずは歪曲収差の確認を行いました。35mm換算30mmの単焦点レンズということもあり、良好に補正されています。おそらく電子的な補正も加えられていますが、直線を主体とした被写体撮影時にも、アングル等を工夫せずに撮影できると思います。

焦点距離:4.12mm(35mm換算30mm)


(2) 解像力

 一般的なコンパクトカメラに搭載されている1/2.3型よりもさらに小さいイメージセンサーですが、有効画素数を800万画素に抑えてあるため、スマートフォンのカメラとしてはかなり高いレベルの描写性能であると思います。このことはiPhone5でも感じましたが、iPhone5sではさらに進化していることを実感しました。

 ISO12233準拠チャートでは、一部モアレが発生しているものの、2500本のラインも視認可能です。iPhone5では概ね2000本のあたりまででしたので、解像感の点で進化していることがわかります。

 ただし、3枚目の写真でわかるように、斜めのラインに関しては、解像力低下が視認できます。このあたりは、小サイズ・センサーの限界を示しているのかもしれません。

 下記の画像は等倍画像ですが、クリックすると元画像が開くので確認していただければと思います。



ISO12233準拠チャート。中央と左上の赤枠の部分を切り出
してある。画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

4.13mm F2.4
Apple iPhone5s

Apple iPhone5s

Apple iPhone5s


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