【クイックリターンミラー】Quick return mirror
クイックリターンミラーとは、一眼レフカメラの光学系機構のこと。
一眼レフでは、レンズを通ってくる光をファインダーと撮像部分の両方に導く必要がある。そのためレンズと撮像部分の間にミラーを置き、通常は光をファインダー側に導くようにする。そして撮影する瞬間にミラーを上げ、撮像部分に光が直進するようにし、撮影が終わった瞬間にミラーを下すと、再度被写体をファインダーで見ることができる。このミラーの上げ下げの動作を自動的に行う機構のこと。
以前の一眼レフでは、ミラーの上げ下げのどちらか、または両方を手動で行っていたが、1954年に旭光学工業が発売したアサヒフレックスに搭載されたのをきっかけに、一眼レフの標準機構として普及した。
【関連項目】
一眼レフ
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