ミラーレスの厳密な定義はないが、一眼レフタイプのレンズ交換式デジタルカメラにおいて、ミラーボックスによる光学ファインダーを持たないものとなる。ミラーボックスと光学ファインダーがないためカメラボディ自体が小型軽量化されるだけでなく、ミラーボックスがないことからフランジバックの短縮が可能であり、結果的にレンズの小型化とコスト削減につながっている。また、カメラ本体のデザインを一眼レフよりも自由に行える点も大きなメリットとしてあげられるだろう。なお、ミラーレスカメラの「ミラー」とは、一眼レフにおけるミラー（レフレクター）のこと。

　以前は電子ビューファインダーの性能があまり高くなく、コンパクトタイプのデジタルカメラにおいて使われた手法であるが、その後の技術発展により、より上級者が使うレンズ交換式デジタルカメラの分野にも広がってきている。国内のレンズ交換式デジタルカメラ市場の約40%はミラーレスカメラによって占められてきており、その割合は徐々に増す傾向にある。