【シャッター】 shutter
シャッターとは、撮像部分の露光時間を調整する機構のこと。設置場所の違いで、フォーカルプレーンシャッター(撮像部分の直前に設置)、レンズシャッター(レンズ付近に設置)、ソロントンシャッター(レンズの先端に設置)に大別される。
フォーカルプレーンシャッターは、シャッタースピードの高速化とレンズ設計の自由度が大きいメリットがある。デメリットとしては、フラッシュを使うときに幕速(Xで示される)以上の速さでは同調できないこと、露光場所によって露光時刻にズレが発生すること、等がある。
レンズシャッターは小型のためシャッター動作によるブレが発生しにくいこと、フラッシュの制限がないこと、露光時刻のズレも発生しないというメリットがあるが、高速シャッターに限界があること、レンズ設計に制約があること、レンズ交換式では別途遮光装置が必要なこと、等のデメリットがある。
上記の特徴から、フォーカルプレーンシャッターはレンズ交換式のカメラで、レンズシャッターはコンパクトカメラで主に用いられてきた。デジタルカメラになると、撮像部分自体に電子シャッター機能を持たせることが可能になったため、レンズ交換式でもレンズシャッターを用いる機種も出てきた。
電子シャッターでは、撮像部分の電荷読み取り時間を制御することで露光時間を調整する。メカニカル機構がいらないメリットがあるが、画素の読み出しを順次行うため、露光時刻のズレが発生する。また、CCDでは、強い光を受けた時にスミアが発生することもある。
デジカメ質問箱:メカニカルシャッターと電子シャッターの違いは?
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