【手振れ補正】image stabilization
鮮明な写真が撮れない主な原因としては、手振れ、被写体ぶれ、ピンボケがある。手振れとはシャッターを押す時に体が動いてしまい、それにより画像がぶれて写ること。被写体ぶれ、ピンボケと一見似ているが、被写体ぶれは動いている被写体のみがぶれている点で手振れとは異なっており、ピンボケは同じ画面でも被写体との距離によって非鮮明度が異なり、多くの場合、ピントが合っている部分がどこかにあるので、やはり手振れ画像とは異なる。
デジタルカメラにおける手振れ補正方法には主に光学系で対応するものと、計算によって画像データを補正する電子式とがある。また、光学系で対応するものには、さらにレンズ光学系で補正を行うものと、イメージセンサーを動かして対応するものの2種類がある。
レンズ光学系による手振れ補正のメリットは、光学ファインダー像も手振れ補正されていること、光学ファインダー像と撮像イメージの間にずれが生じないため動画撮影にも適していること、レンズごとに最適な手振れ補正機構を組み込めること、があげられる。
逆にデメリットは、手振れ補正機構を個々のレンズごとに組み込まなければならないためコストアップにつながりやすいこと、原理的に光軸を軸とした回転ブレに対応できないこと、があげられる。
世界初の光学式手振れ補正対応カメラ(1994年 ニコンズーム700VR QD)
【関連項目】
デジカメ質問箱:「手振れ補正機能はボディ内の方が有利?」
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