【一口コラム】PENテイストの高倍率ズーム機
オリンパスから、ミラーレスカメラPENシリーズに似たデザインの高倍率ズームコンパクト、STYLUS SH-1が発表されました。SH-1は、2013年10月に発売されたSTYLUS SH-60の後継機で、カメラとしての基本性能を踏襲しつつ、Wi-Fi搭載や手ぶれ補正機能を強化したモデルとなります。
2013年10月に発売されたオリンパス STYLUS SH-60。有効1600万画素CMOSセンサーや25-600mm相当F3-6.9のレンズは引き継いでいます。ボディカラーは、SH-1と同じく、ブラック、シルバー、ホワイトの3色が用意されていますが、デザインの印象はかなり違います。
まずは前機種SH-60と外観を比較してみたいと思います。
STYLUS SH-1(左側)とSH-60(右側)。幅が3mmほど小さくなりましたが、ボディサイズ、重さともほぼ同じです。滑り止めの付けられている部分が大きく変わったことで、デザインテイストも違うものになりました。ストラップ取付け部も三角環方式になるなど、全体的に高級感が増しているように思います。
STYLUS SH-1(左側)とSH-60(右側)。液晶パネルはどちらも3型46万ドットのものでタッチ操作にも対応しています。ボタン等の形状は変わりましたが、インターフェース自体はほぼ共通しているようです。
STYLUS SH-1(左側)とSH-60(右側)。ボディ上面もほぼ共通しています。モードダイヤルの形状が変わるとともに、新たにWi-Fiが内蔵されています。Wi-Fiはスマートフォンでのリモート操作にも対応しています。
【STYLUS SH-1、SH-60の比較】
機種名 |

STYLUS SH-1 |

STYLUS SH-60 |
イメージ
センサー |
有効1600万画素
1/2.3型 CMOSセンサー |
レンズ |
4.5mm〜108mm(25mm〜600mm)F3.0-6.9 |
最短撮影距離 |
通常:0.1m〜∞(広角端)、0.4m〜∞(望遠端)
スーパーマクロ:0.03〜0.6m |
ISO感度 |
ISO125-6400 |
シャッター
スピード |
1/4-1/2000秒 |
ファインダー |
- |
液晶モニター |
3型46万ドット タッチ対応 |
連写速度 |
11.5コマ/秒 16枚 |
11.5コマ/秒 17枚 |
動画撮影 |
1920 X 1080 (60p) |
1920 X 1080 (60i) |
付加機能 |
Wi-Fi |
- |
インター
フェース |
USB、HDMIマイクロ |
バッテリー |
380枚 |
310枚 |
サイズ
(W x H x D) |
108.8×63.2×42.4mm |
112.1×63.5×42.4mm |
重さ |
271g/ -g |
269g/ -g |
STYLUS SH-1の主な特長は次の通りです。
- イメージセンサーは有効1600万画素1/2.3型CMOSで、SH-60と同じです。高感度性能も標準でISO6400まで対応しています。
- レンズは光学24倍ズーム、25-600mm相当F3.0-6.9を搭載しています。
- 液晶モニターもSH-60と同じ3型46万ドットのタッチ対応パネルを採用しています。
- 動画撮影は、フルHD(60i)からフルHD(60p)に強化されました。
- Wi-Fiも新たに搭載されました。スマートフォンによるリモート操作にも対応しています。NFCは搭載していませんが、QRコードによる簡易接続機能があります。
- ボディサイズ、重さはほぼ同じす。
- ボディカラーは、SH-60のブラック、シルバー、ホワイトが用意されています。
- ソフト面では、静止画でも5軸(ピッチ、ヨー、ロールの3軸に加えて、マクロ撮影で起こりやすい並進ブレ(上下および左右方向))の手ぶれ補正に対応しています。これは世界初とのことです。
4月下旬の発売に先立ち、すでに店頭では予約も受け付けられています。現時点の価格は4万5千円前後で、昨年10月に登場したSH-60と比べると、スタート時点では1万円程度高めとなっています。現時点のSH-60の実売価格は2万1千円前後ですので、Wi-Fi機能や強化された手ぶれ補正、そして高級感の増したPENライクなデザインをどう評価するか、ということになりそうです。
( by Inaba Kunio)
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