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ソニーのα77やα65、α57等は一眼レフではないのですか?
【質問】
ソニーのα77やα65、α57等は一眼レフではないと聞きました。どう違うのでしょうか?
【回答】
一眼レフ
とは、撮影用のレンズからきた光を、光学ファインダーと撮像部の両方に導くため、光路切換用のレフレックス(ミラー)を持つカメラのことを言います。ソニーのα77等では、固定した「トランスルーセントミラー」を活用してオートフォーカスユニットと撮像部に光を分離しています。そのためレフレックスは搭載していないため、厳密な意味では一眼レフをということはできないと思います。ソニーのカタログでも、α900は「一眼レフカメラ」と明記されていますが、α55等は「一眼カメラ」となっており、使い分けられていることがわかります。
レンズから入った光はトランスルーセント(半透明)ミラーによって2つに分離される。なお、約30%の光がオートフォーカスユニットに導かれているものと思われる。
(メーカー非公表)
しかし、使い勝手の上では、一眼レフに極めて近いということもできます。おそらく、それほどカメラに詳しくない方であれば、触ってみてもα77とニコンD5100とに構造上の違いがあることに気が付かないのではないでしょうか。
トランスルーセントミラー方式を採用したことによる主なメリットは次の通りです。
クックリターンミラーの動作が不要なため、高速での連写が可能。
電子ビューファインダーとなるため、動画撮影時やライブビュー時にもファインダーを使った撮影が可能。
機械動作部品が減るため、コスト面で有利。また、ダスト発生も抑制できる。
逆にデメリットとしては、約30%の光がオートフォーカスユニットに導かれるため、センサーに届く光量が減少することがあげられます。
なお、これらのメリットはミラーレスカメラのメリットでもありますので、今後、電子ビューファインダーやオートフォーカス速度の技術的改善が進んでいけば、Aマウントカメラも一般的なミラーレス方式に移行していく可能性があると思われます。
現時点では、まだ
電子ビューファインダー
は、最高級の
光学ファインダー
に追いつけていませんが、いずれはその差はほとんどなくなるとともに、電子ビューファインダーのメリットである「実際に撮影されるであろう画像を確認しながら撮影できる」機能や低廉なコストという点で、一般的な分野では主流になっていくものと思います。
【参考情報】
ミラーレスカメラとは?