比較21 ペンタックス K-01 VS ペンタックス k-rペンタックスK-01とK-rを比較すると、一見、K-01はK-rの単なるコスト削減モデルのように見えます。K-rからファインダーとミラーボックスを取り外したのがK-01、という見方は間違っていませんが、外したことの中から新たな可能性が生まれてきている点にも目を向ける必要があります。K-01の一番大きなメリットは、バックフォーカスの短いレンズを使用できる点にあり、とりわけ焦点距離の短い広角系レンズの小型化が可能となります。今のところは、カメラ内に空洞があるだけですが、今後このスペースの有効活用がされていけば、システム全体の小型化につながっていきます。また、K-01のアプローチは、レンズ交換式デジカメのコスト削減を究極まで進めることも可能にしています。今回、K-01と同時に出荷される40mmXSレンズは、厚さわずか9.2mmであり、文字通りボディキャップと同等のサイズとなっています。描写性能をどこまで確保できているのか、実機でのテストが楽しみです。K-01には、このレンズとのセットの他に、K-r同様18-55mmズームキットと、これに55-300mmズームをセットにしたダブルズームキットが用意されています。現時点ではK-rの方が1万5千円程度安価ですが、K-rの発売時点での価格と比較すると、逆にK-01の方が2万円程度安価となっています。コスト構造から考えても、比較的早い段階で、K-rを下回ることが期待されます。 【追記】 ペンタックス K-01 の詳細レビュー記事を掲載しました。 製品外観や解像力、レンズ評価も行っています。 |
ペンタックス K-01 | ペンタックス k-r | 独断コメント | 評価 | |
イメージ センサー |
有効1628万画素CMOS APS-C型 |
有効1240万画素CMOS APS-C型 |
どちらも十分な描写力だが、K-01の方がより高画質。 | ややK-01が良 |
高感度特性 | ISO100-12800 | ISO200-12800 | 拡張設定ではどちらもISO25600まで設定可能。 | ほぼ同等 |
連写性能 | 6コマ/秒 | 6コマ/秒 連続撮影RAWで12コマ |
連写速度はほぼ同等。連写撮影可能枚数はややK-5が上回る。 | ほぼ同等 |
ファインダー | - | ペンタミラー 0.85倍/96% |
K-01は電子ビューファインダーにも対応していない。 | K-rが良 |
シャッター | 1/4000-30秒 | 1/6000-30秒 | フラッシュ同調スピードはどちらも1/180秒以下。 | ややK-rが良 |
レンズ マウント |
ペンタックスK | ペンタックスK | 今後、K-01専用のレンズが登場する予定。 | ややK-01が良 |
液晶モニタ | 3型92万ドット | 3型92万ドット | 同じ液晶パネルを搭載。 | 同等 |
動画性能 | 1920X1080 | 1280X720 | K-01はフルHDに対応。 | K-01が良 |
付加機能 | フラッシュ内蔵 ダスト除去機能 |
フラッシュ内蔵 ダスト除去機能 |
ほぼ同等。 | ほぼ同等 |
サイズ | 121x79x59 mm | 125x97x68 mm | ややK-01の方が小さい。 | ややK-01が良 |
重さ | 480g | 544g | K-01の方が60g強軽い。 | K-01が良 |
価格 | オープン(6万円台〜) | オープン(4万円台〜) | ボディ単体ではK-rの方が1万5千円安価。 | K-rが良 |
メーカーやタイプごとのデジタルカメラの選び方について整理したページもあわせてご覧ください。 |