【一口コラム】バリアングル液晶搭載の自分撮り12倍ズーム機
ニコンからミドルクラスの新型コンパクトデジカメ、COOLPIX S6600が発表されました。発売予定日は8月29日で、店頭予想価格は3万円前後の見込みです。
型番からもわかるように、S6600は2月に発売されたCOOLPIX S6500の後継機となります。16メガ画素の1/2.3型CMOSセンサーや35mm換算25-300mm相当の12倍ズームレンズを搭載したコンパクトタイプのデジカメですが、新たに液晶がバリアングル化されたのがポイントとなります。今までもCOOLPIX P7700などにはバリアングル液晶が搭載されていましたが、コンパクトタイプのSシリーズでは、S6600が初となります。
COOLPIX S6600(左側)とCOOLPIX S6500(右側)。ボディ全体から受ける印象は似ていますが、やや細長くなっています。フラッシュの位置も左肩から右肩に移るなどレイアウトも変更されている部分があります。
COOLPIX S6600(左側)とCOOLPIX S6500(右側)。どちらも46万ドットの液晶モニターですが、S6600ではバリアングル化されたために3型から2.7型へと一回り小さくなっています。S6500のマルチセレクターの上にある撮影モードボタンと再生ボタンは、S6600ではボディ上面に移設されています。
COOLPIX S6500とは、次の点で異なっています。
- イメージセンサーは有効1602万画素1/2.3型CMOSセンサーで同じ。
- レンズの焦点距離は25-300mmで同じですが、F3.1-6.5からF3.3-6.3へと若干仕様が変わっています。
- 液晶モニターは2軸方式のバリアングル化されたため、反転させての自分撮りも可能です。
- 液晶パネルは同じ46万ドットですが、3型から2.7型へと小型化されています。
- 前機種同様にWi-Fiを内蔵。
- 連写性能は、10コマ/秒と同じ。
- 動画性能は、フルHD30fpsから60iへと強化されています。
- ボディサイズは、95.4×58.3×26.3mmから96.9×57.1×27.2mmと、ほぼ同等。
- 重さは12g重くなったが、ほぼ同じ。
主な違いという点では、自分撮り可能なバリアングル液晶が搭載された点で、ソフト面でもジェスチャー操作でズーミングや動画・静止画撮影が可能になるなど、新しい機能が入っています。
COOLPIX S6600の液晶モニターは反転させることも可能ですので、持ち運び時の液晶保護にも役立ちます。
【COOLPIX S6600、S6500の比較】
機種名 |

COOLPIX S6600 |

COOLPIX S6500 |
イメージ
センサー |
有効1602万画素
1/2.3型CMOS |
有効1602万画素
1/2.3型CMOS |
レンズ |
25-300mm相当
F3.3-6.3 |
25-300mm相当
F3.1-6.5 |
最短撮影距離
(レンズ前) |
通常:0.5m(W)/1.5m(T)
マクロ:2cm(W) |
通常:0.5m(W)/1.5m(T)
マクロ:8cm(W) |
手ブレ補正 |
レンズシフト方式 |
感度 |
ISO125-3200
(オート時のみISO6400) |
Wi-Fi |
○ |
GPS |
- |
タッチパネル |
- |
フラッシュ |
約0.5〜3.0 m(W)
約1.5〜1.8 m(T) |
約0.5〜4.0 m(W)
約1.5〜2.0 m(T) |
シャッター速度 |
1-1/2000秒 |
液晶モニター |
2.7型46万ドット
バリアングル可動 |
3型46万ドット |
連写速度 |
約10枚/秒 |
動画記録 |
1920x1080/60i |
1920x1080/30p |
バッテリー |
EN-EL19 約150枚 |
EN-EL19 約150枚 |
外形寸法 |
96.9×57.1×27.2mm |
95.4×58.3×26.3mm |
質量
(電池,カード含) |
約165g |
約153g |
実売価格
(2013年8月時) |
2万8千円前後 |
1万5千円前後 |
選択の
ポイント |
12倍ズームのWi-Fi搭載モデル。バリアングル液晶。 |
12倍ズームのWi-Fi搭載モデル。 |
COOLPIX S6500発売開始時点の実売価格は2万3千円前後でしたが、S6600では機能アップに伴い3万円弱となっているようです。S6500の現時点の価格と比較すると約倍の差となっていますので、やはりバリアングル液晶をどう評価するかによって選択は分かれてくると思います。
( 記)
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