【一口コラム】 ブラッシュアップモデルE-PL6
以前より告知がされていたPEN E-P5と同時に、PEN Lite E-PL6が発表となりました。6月下旬の発売予定で、位置づけ的にはPEN Lite E-PL5の上位機になるとのことです。
E-PL5の発売開始は2012年9月ですので、約9か月での新製品となります。基本的な中身は、E-PL5をブラッシュアップし、主にソフトウェア面をE-P5と同じ世代に進化させた機種と言えます。
E-PL5との主な違いは次の通りです。
- イメージセンサーを含め、ハードウェア面ではほぼ同じ。
- 高感度性能は新たにISO100の設定が可能に。
- 液晶モニターは同じ。
- 新たに2軸の電子水準器、最速約0.44秒のタイムラグで撮影できる「高速レリーズタイムラグモード」、インターバル撮影、アートフィルター適用も可能な「タイムラプス動画」自動作成機能を追加。
- ボディサイズ、重さも同じ。
【E-PL6とE-PL5、E-P5の比較】
機種名 |
E-PL5 |
E-PL6 |
E-P5 |
イメージセンサー |
有効1605万画素
フォーサーズ4/3型LiveMOS |
有効1605万画素
フォーサーズ4/3型LiveMOS |
有効1605万画素
フォーサーズ4/3型LiveMOS |
手振れ補正 |
光学式 |
連写性能 |
8コマ/秒
(RAWで15コマ) |
8コマ/秒
(RAWで15コマ) |
9コマ/秒
(RAWで17コマ) |
ISO感度 |
ISO200-25600 |
ISO100-25600 |
ISO100-25600 |
シャッタースピード |
60-1/4000秒 |
60-1/4000秒 |
60-1/8000秒 |
液晶モニター |
3型46万ドット
タッチパネル |
3型46万ドット
タッチパネル |
3型104万ドット
タッチパネル |
動画撮影 |
1920 X 1080 (30p) |
1920 X 1080 (30p) |
1920 X 1080 (30p) |
インターフェース |
USB、AV OUT、HDMI micro |
USB、AV OUT、HDMI micro |
USB、AV OUT、HDMI micro |
バッテリー |
BLS-5
360枚 |
BLS-5
360枚 |
BLN-1
400枚 |
その他 |
チルト液晶(自分撮り可)
フラッシュ付属 |
チルト液晶(自分撮り可)
フラッシュ付属 |
チルト液晶
フラッシュ内蔵
Wi-Fi |
サイズ
(W x H x D) |
110.5x63.7x38.2mm |
110.5x63.7x38.2mm |
122.3x68.9x37.2 mm |
重さ |
325g/279g |
325g/279g |
420g/366g |
E-PL6(左側)とE-PL5(右側)。外観はほとんど同じで、このアングルから両機種を見分けることはできません。
E-PL6(左側)とE-PL5(右側)。液晶モニター側もまったく同じです。搭載している液晶パネルも3型46万ドットとなります。どちらも自分撮りが可能なチルト液晶です。
E-PL6(左側)とE-PL5(右側)。上面のダイヤルやボタン類も同じです。ボディ上面のロゴが唯一の違いかもしれません。
E-PL6(左側)とE-PL5(右側)。ボディカラーは、シルバー、ブラック、ホワイトに加えて新たにレッドが追加となりました。
E-PL3からE-PL5の進化はフルモデルチェンジでしたので、今回はソフトウェア面を中心としたマイナーチェンジと言えそうです。
また、同時に発表となったE-P5と比較すると、次のようになります。
- イメージセンサーは同じ有効1605万画素のもの。
- シャッタースピードはE-P5は高速化されたが、E-PL6は従来機と同じ。
- 液晶モニターもE-P5の方が高精細。
- E-PL6の液晶モニターの可動範囲は、E-P5の上80度、下50度に対し、E-PL6では上170度、下65度と広く自分撮りも可能。
- E-PL6はWi-Fiを内蔵していません。
- フラッシュは、E-P5は内蔵していますが、E-PL6では外付が同梱される形です。
- ボディサイズは、E-PL6の方が一回り小型で軽量です。
E-PL6(左側)とE-P5(右側)。ボディサイズはE-PL6の方が一回りコンパクトで、軽量となっています。
E-PL6(左側)とE-P5(右側)。液晶モニターはどちらも3型ですが、アスペクト比が異なり、解像度も違います。
E-PL6(左側)とE-P5(右側)。ボディ上面。E-P5では右手側の前後にダイヤルがあります。E-PL6は従来機同様、ストロボは外付けのものが同梱されます。
E-PL6(左側)とE-P5(右側)。基本的なデザインは共通ですが、受ける印象は意外と違うように思います。
また、新型の電子ビューファインダー「VF-4」も登場しました。従来のVF-2と比べ、倍率が1.15倍から1.48倍へと拡大されるとともに、画素数も144万ドットから236万ドットへと高精細化されています。今のところはE-P5やE-PL6だけの対応ですが、アイセンサーも搭載されたため、内蔵EVFと同じ使い勝手となります。表示タイムラグ0.032秒、切替タイムラグ0.4秒となっています。
「VF-4」を装着したE-P5。単体では3万3,600円ですが、発売記念キャンペーンで選択すると、無料でもらえるようです。VF-4の代わりに、ボディーキャップレンズBCL-1580または東芝の無線LAN搭載SDHCメモリカード「FlashAir」(8GB)を選ぶこともできますが、価格的にはVF-4が一番お得な気がします。
すでに販売店でも予約受付が開始されており、ボディ単体で6万円台、標準ズームキットは7万円台、ダブルズームキットは9万円前後のようです。E-PL5登場時の価格とほぼ同等ですので、発売記念キャンペーンを考えると安価でのスタートとなりそうです。ちなみに、現時点でのE-PL5の価格とは2万円前後の差となっていますが、キャンペーンを考えるとE-PL5を積極的に選ぶ必要はなさそうです。
(2013年 5月10日 記)
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