独断 素晴らしい! ポイント ◎現時点ではAPS-Cクラス最高レベルの描写力 ◎ISO16000まで設定可能な高感度性能 (ISO3200までは十分実用レベル) ◎バリアングル液晶搭載 ◎12コマ/秒の高速連写性能 ◎高精細電子ビューファインダーを搭載 ◎フルHD動画撮影が可能 |
独断 もう一息! ポイント ●電子ビューファインダーと液晶モニターの切換時にタイムラグがある。 ●14bitRAWで13枚の連続撮影可能枚数 ●若干、操作面で反応が遅い。 |
独断 デジカメ対決! どっちが良い? ☆ vs ソニー α65 ☆ vs ニコン D7000 |
【一口コラム】 ソニー α77 プロ用一歩前の高速カメラ 〜急速に進化しつつあるEVF ソニーレンズ交換式デジタルカメラの新製品がいよいよ登場する。今回の特徴は、AマウントとEマウントの両方で、「7」を付したモデルが含まれていることだ。 ミノルタの時代から、7シリーズはフラグシップの下の上級機として位置付けられてきた。また、このモデルで新しい技術が投入されることも多かった。その意味ではユーザー全体が期待を持って待ち望んできたのが7シリーズである。 α65とα77の主な違いについては、こちらの記事を参照して欲しいが、大まかに言えば同じイメージセンサーを搭載しているものの、ボディの作りや機能面で差別化が図られている。特に1/8000秒までの高速シャッターやオートフォーカス性能、ボディ上面の液晶パネルの搭載、防塵防滴性能など、実際の使用感に大きな影響を与えるものも少なくない。 今回の発表の中で私が一番強い印象を受けたのは、電子ファインダーEVFの進化である。α77に搭載されるEVFは、α65やαNEX-7、αNEX-5N用電子ビューファインダーFDA-EV1Sは基本的に同じパネルを使用している。α55などに搭載されていたEVFも、電子ファインダーとしては優れた製品であり、光学ファインダーとの違いを意識させられることは少ない。むしろ、暗い場面でも明るい画像で見られることや撮影効果をリアルタイムで直接確認できること、さらにはピント部分を拡大して確認できることなどは、EVFならではのメリットである。 しかし、今回搭載されている新世代EVFは、光学ファインダーと見間違うような見え方を実現している。ソニーによれば、「XGA OLED Tru-Finder(トゥルーファインダー)」は世界初の有機ELファインダーであり、約236万ドット0.5型パネルのXGA表示は、見るものに「これは本当に電子ビューファインダーなのか?」という疑問を抱かせるに十分な表示品質となっている。電子ビューファインダーのデメリット部分を改善し、メリットを強調することに成功していると言えるだろう。 もちろん、光学ファインダーと比較すると、一瞬のタイムラグが残されているとともに、画面を急速に動かしたときに発生する追随性の課題は完全には解消されていないが、日常的なシーンで気になることは、もはやほとんどないレベルとなっている。 発表会の中で、ソニーは「性能的に自信は持っているが、まだまだプロ機ではない」と発言しているのも、このあたりの課題を意識してのことだろう。しかし、α77は「プロ機一歩前」の地点に到達できていることも、まぎれもない事実である。 |
【厳選レビュー記事】 ◎GANREF ソニー α77 実写レポート
◎ITmedia 高速連写と高画素を両立した中級デジタル一眼――ソニー「α77」
◎デジカメWatch 【新製品レビュー】ソニーα77
◎デジカメWatch 写真で見るソニーα77
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