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「35mm換算」とはどういう意味ですか?

【質問】

 カメラのカタログを見ていると、「10mmF2.8(35mm換算27mm)」や「24-120mm相当F2.0-4.9」などの表記がされています。「35mm換算」や「XXmm相当」とはどういう意味でしょうか。また、なぜこうした表記がされているのでしょうか?

【回答】

 レンズの基本性能は焦点距離と開放F値で表します。たとえば「10mmF2.8」というレンズであれば、焦点距離は10mm、開放F値は2.8ということになります。そして、焦点距離はどのくらいの広さの範囲を写すことができるかを示し、開放F値はレンズの明るさを示します。たとえば、焦点距離10mmのレンズは、焦点距離20mmのレンズの4倍(写る範囲が縦横各々2倍となるため面積は4倍)の範囲を写すことができますし、開放F値F2.8のレンズはF5.6のレンズよりも最大で4倍(2段分明るくなるため)速いシャッター速度で撮影することができます。

レンズの仕様の見方

 注意する必要があるのは、焦点距離によって写せる範囲は変わりますが、実際にどの範囲が写るかは記録する撮像素子(フィルムやイメージセンサー)の大きさによって異なるということです。

 たとえば、マイクロフォーサーズのイメージセンサーを搭載したデジタルカメラを考えると、10mmのレンズでは20mmのレンズの4倍の面積を写すことができます。そして10mmのレンズで写すことができる範囲は、35mmフィルムカメラに10mmのレンズを装着した時の1/4の面積だけを写すことができます。これは、マイクロフォーサーズのイメージセンサーは、35mmフィルムの1/4の面積だからです。

 同様にAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したデジタルカメラに10mmのレンズを装着すると、写すことのできる範囲は1/2.25になります。これはAPS-Cサイズのイメージセンサーは、35mmフィルムの1/2.25の面積だからです。(注:キヤノンの場合は、1/2.56となります。)

 ここで問題になるのは、同じ10mmのレンズを装着したとしても、実際に写すことのできる範囲(画角)は、イメージセンサーの大きさによって異なってしまうということです。35mmフィルムカメラで10mmのレンズは超広角レンズですが、一般的なコンパクトデジカメでの10mmレンズは標準レンズに相当します。撮像素子が35mmフィルムだけの時にはこれでも問題はありませんでしたが、様々な大きさの撮像素子が搭載されているデジタルカメラでは、レンズの焦点距離だけでは広角レンズなのか、望遠レンズなのかはわかりません。これではカメラやレンズ選びで困ってしまいますので、「35mmフィルムであればXX mmのレンズに相当する範囲を写すことができます」という表記がされているのです。

実際に移る範囲はイメージセンサーのサイズによって異なる

 先ほどの10mmF2.8のレンズがマイクロフォーサーズ用のものであれば、10mm(20mm相当)F2.8ということになります。これは「35mm版で20mmのレンズを装着した時に写る範囲を写せます」ということを意味しています。

 なお、注意する必要があるのは、「35mm相当」や「XXmm相当」とは、あくまで写せる範囲(画角)を示すものであり、たとえばボケ具合や被写界深度などは実際の焦点距離によって決まるということです。10mmレンズが60mm相当の画角になったとしても、被写界深度は10mmレンズのままです。これが、大型のイメージセンサーを搭載したカメラの方がボケやすく、コンパクトカメラの方がピントがあう範囲が広くなる理由です。

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