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特集 富士フイルム FUJIFILM X100S
3.富士フイルム FUJIFILM X100Sの外観をみる |
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富士フイルム X100S
by Inaba Kunio
X100シリーズの完成形 中身が一新された高級コンパクト
評価:5.0
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X100Sを開封するAPS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したX100の後継機、X100Sが発売開始となりました。イメージセンサーが新世代のものになり、フルモデルチェンジと言っても良い進化を遂げていると思います。ボディカラーはシルバーの一色です。店頭での実売価格は11万円前後となっており、2011年3月に発売となったX100登場時よりも、やや安価での購入が可能です。
X100Sのパッケージ。ボディサイズの割にコンパクトなパッケージです。黒を基調としたXシリーズ共通のデザインで、カメラ本体の写真が印刷されています。
外箱を開けると、使用説明書等が入ったトレーが目に入ります。この中には、使用説明書以外にもソフトウェアCD-ROMや保証書等が入っています。なお、使用説明書の訂正表も入っていました。富士フイルムのホームページに掲載されている使用説明書は訂正前のものとなっていますので、注意が必要です。(2013年2月25日現在)
トレーの下には、ボディ保護用の緩衝材が入っていました。こうした梱包材は珍しいかもしれません。
緩衝材の下に、ボディ本体や付属品等が入っています。ボディにはレンズキャップが装着されています。
パッケージに入っている付属品です。左上から、使用説明書、CD-ROM、バッテリーチャージャーBC-65N、メガネケーブル、ショルダーストラップ、レンズキャップ、バッテリーNP-95、ストラップリング取り付け補助具、ストラップリングカバー、ストラップリング、専用USBケーブル。なお、付属する保証書は国内でのみ有効なものとなります。 富士フイルム X100Sの本体をチェック
ボディ重量の実測値は398gでした。メーカー公表値はボディのみで405gのため、やや軽い結果となりました。
ボディ前面。ほぼX100と同じですが、レンズ左上にあるファインダー切換レバーの形状と、右下にある「S」のロゴ部分だけは異なります。
ボディ液晶面。こちらもX100と同じですが、液晶パネル左側にある「DRIVE」ボタンは、X100では「AF選択ボタン」で、コマンドダイヤル上側にある「AF」は「DRIVE」となっていました。また、右下のQボタンは、X100では「RAWボタン」でした。
ボディ上面。大型のシャッタースピードダイヤルが特徴的です。アクセサリーシューの左下にあるマークは、イメージセンサーの位置を示すものです。なお、X100Sの最短撮影距離はマクロ時で10cmですが、これはレンズ先端からの距離となります。
ボディ底面。三脚用の穴はレンズ光軸からシフトされています。その右にある3つの穴はスピーカーです。
ボディ左側面には、フォーカスモード切換レバーが置かれています。
ボディ右側面には、外部接続端子が格納されています。その下に見える四角いボタンのようなものは、DCカプラー使用時にケーブルを通すための穴のカバーとなります。
レンズ正面。レンズ自体はX100のものと同じです。レンズシャッター方式であることがわかります。
絞りは9枚羽根の円形絞りです。写真の状態は開放から3段絞ったF5.6。
ボディ正面右下に新たに設けられた「S」のエンブレム。識別のための大切なポイントです。
同じく、X100からの変更ポイントとなる「ファインダー切換レバー」。矢印方向に動かす動作で切り換わるため、より押しやすい形状に変更されています。レバーの左にある穴は指標ではなく、ステレオマイクのR側です。
参考:X100のファインダー切換レバー
光学ファインダーの対物側。電子ビューファインダーに切り換えると、シャッターが閉まります。構造はX100と同じです。
電子ビューファインダーに切り換えた状態です。遮光シャッターが自動的に閉まります。
レンズの真上にある内蔵フラッシュ。ISO1600では50cmから9mまで照射できます。その右にある穴はステレオマイクのL側です。
レンズにはピントリングと絞りリングが付けられています。絞りリングは1段きざみとなっています。絞りを「A」にすると、シャッタースピード優先モードまたはプログラムモードとなります。このあたりは、フィルムカメラ時代からのインターフェースです。
ボディ右側面にある外部接続端子。上から、USBマルチコネクタ―、HDMIミニ端子です。USB端子はパソコンやプリンター等との接続に使用するもので、ビデオ出力には対応していません。このあたりはX100と同じです。
軍艦部右側のメインコントロール部。このあたりのデザインはフィルムカメラのものと同じです。露出補正ダイヤルは1/3段きざみとなっています。Fnボタンには、ISO感度や画像サイズなど、様々な機能に設定することができます。設定画面は撮影メニューまたはFnボタン長押しで表示させます。
大型のシャッタースピードダイヤル。「A」に設定すると、絞り優先モードまたはプログラムモードになります。ロックボタンは設けられていないこともあり、X100Sでは「A」と「4000」の間のスペースを拡げ、誤作動が起こりにくくしてあります。
参考:X100のシャッタースピードダイヤル
シャッターボタン上には、ケーブルレリーズ用の溝が切ってあります。デジタルカメラでは、あまり多くありません。
アクセサリーシュー部分。クリップオンフラッシュEF-20、EF-42、EF-X20や外部ステレオマイクMIC-ST1の装着が可能です。端子自体は標準のレイアウトになっていますので、社外品も使用可能と思われます。
ボディ上面の左側には、カメラ機種とレンズの刻印がされています。X100からは若干変更され、よりシンプルなデザインに変わりました。
参考:X100のボディ上面刻印部
レンズの絞りリングには絞り値が刻印されています。その前にあるのがピントリングです。
ボディ液晶面のメインコントロール部。コマンドダイヤルの上側とQボタンが変更されていますが、基本的にはX100のものを踏襲しています。
参考:X100のメインコントロール部
コマンドレバーは、左右に倒すとともに押下することも可能です。その右下にあるインジケーターランプは、手振れ警告など、カメラの状態を表示するものです。なお、ファインダー使用時には点灯・点滅はしません。
ハイブリッドビューファインダーの接眼部。写真は光学ファインダーに切り換えた状態です。接眼部の右にあるのがアイセンサー、左は視度調整ダイヤルとなります。
液晶左側にあるボタン。下から2番目の「DRIVE」は、X100では「AF」でした。コマンドダイヤル上側と機能が入れ替えられています。
バッテリー室の蓋を開けた状態。ここにはバッテリーとともにメモリーカードも格納されます。側面にはバッテリー挿入方向のガイダンスも印字されています。
バッテリーとメモリーカードを挿入しつつある状態。メモリーカードはラベル面が前側となります。
外観上の違いの一つに、「MADE IN JAPAN」の刻印位置があります。X100では、ホットシューと液晶モニターの間に刻印されていました。
高級感を感じさせてくれるボディデザインはX100と同じです。X100では限定でブラックモデルも用意されていましたが、X100Sでは今のところ未定となっています。
付属のレンズキャップを装着した状態。かぶせ式ですが、ぴったりと密着します。アルミ製のため高級感がありますが、傷がつかないようさらにカバーをつけたくなる気もします。
液晶モニターもX100と同じ2.8型46万ドットです。アスペクト比は4:3のため、画面の下部が情報表示エリアとなります。
X100S(左側)とX20(右側)。サイズは一回り違います。
X100S(左側)とX20(右側)。液晶パネルはどちらも2.8型46万ドットのパネルとなります。インターフェースはほぼ共通しています。
X100S(左側)とX20(右側)。イメージセンサーのアスペクト比は、X100Sの3:2に対し、X20では4:3となります。そのため、静止画最大サイズの画像撮影時には、X20の方が画像が大きく表示されます。
X100S(左側)とX20(右側)。ボディサイズは異なるものの、基本的なデザインは共通しています。X100Sでは、絞りとシャッタースピードはダイヤルでの設定ですが、X20ではレバー等を使用して行います。そのため、シャッタースピードダイヤルのかわりにモード設定ダイヤルが置かれています。
X100S用レンズキャップ(左側)とX20用レンズキャップ(右側)。どちらもアルミ製ですが、大きさは一回り違います。 バッテリー関係をチェック
バッテリーチャージャーBC-65N。X100やX-S1と同じものです。NP-95の充電には最大で210分かかります。
コンセントとの接続には、付属のACケーブルを使います。
付属するACケーブル。出荷先国に応じて異なるものが同梱されるようです。できれば、直接コンセントに接続できるウォールマウントプラグも付属すると良いと思います。
付属するバッテリーパックNP-95。容量は3.6V 1700mAh。静止画で約330枚の撮影が可能です。 X100Sの付属品をチェック
付属するショルダーストラップ。しっかりとしたつくりですが、機種名の部分は印字となっています。
付属するUSBケーブル。パソコンやプリンター等との接続に使用します。
ストラップ取付部は、Xシリーズ共通の三角環方式となります。三角環リングはユーザーが装着するため、補助具が付属します。
三角環の金属によってボディに傷がつかないよう、ストラップリングカバーも付属します。
付属するストラップリング。補助具を使うと装着も容易ですが、できれば最初から付いていれば、という気がします。
付属するレンズキャップ。X100のものと同じで、材質はアルミニウムです。
レンズに当たる部分にはフェルトが貼付されています。レンズへの装着はかぶせ式ですが、密着するため脱落はあまり気にしなくても良いと感じました。 |