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特集 X100S

富士フイルム X100S ~中身を一新したX100シリーズの完成形

富士フイルム X100S  by Inaba Kunio    X100シリーズの完成形 中身が一新された高級コンパクト  評価:5.0
富士フイルム  X100S FUJIFILM

1.富士フイルム X100Sの位置づけと概要

 X100シリーズの完成形、X100S

 1月、X20とともに発表されたX100Sが発売となりました。当初の予定よりは1週間遅くなりましたが、実際に店頭に並んでいるカメラを手に取ると、前機種であるX100と外見はほとんど変わらないものの、中身は一新されていることがわかります。

 まず、イメージセンサーが新世代のものに更新されました。単に画素数が1230万画素から1630万画素に増えただけでなく、新世代の「X-Trans CMOS IIセンサー」と「EXR Processor II」に進化したことで、解像感とノイズ感が向上しています。富士フイルムによれば、解像感は25%アップ、ノイズ感は30%軽減されているとのことです。このあたりは後ほど実機テストで確認してみます。

 イメージセンサーまわりで見ると、連写性能が5コマ/秒(RAWで8コマまで)から6コマ/秒(RAWで9コマ)に強化されるとともに、動画撮影も1280X720(24fps)だったものが1920X1080(60fps)に対応しています。とくに動画性能については、比較的廉価なコンパクトカメラでもフルHD対応のものが増えている現状を考えると、順当なキャッチアップと言えます。

富士フイルム FUJIFILM X100S ブランク 富士フイルム FUJIFILM X100
 X100S(左側)とX100(右側)。外見はほぼ同じだが、中身は大きく進化。

 一口コラムにも記載しれていますが、改めてX100Sのポイントを整理すると、次のようになります。
  • 有効1630万画素APS-Cサイズイメージセンサー
  • 焦点距離23mmF2.0(35mm換算35mm相当)の単焦点レンズ。
  • 電子ビューファインダーと実像式光学ファインダーの良いところを組み合わせたハイブリッドビューファインダー。
  • 絞りリング、シャッタースピードダイヤルをはじめ、直接的なインターフェースを搭載。
  • 像面位相差方式とコントラスト方式を自動で切り換える「インテリジェントハイブリッドAF」。
  • 手振れ補正機構は非搭載。
  • 液晶モニターは2.8型46万ドット高精細パネル。
  • フルHD撮影(60fps)に対応し、ステレオマイクも搭載。
  • 最高シャッター速度は1/4,000秒。最大6コマ/秒の連写が可能。

 X100Sが想定しているユーザー層

 X100Sが想定しているユーザー層は、ソニーサイバーショットDSC-RX1のものと重なっているところがあります。どちらも35mm相当の画角をカバーする開放F2.0の単焦点レンズを搭載していることからも明らかなように、1枚1枚の写真を丁寧に撮り、そして撮る過程自体を楽しむユーザーとなります。
 しかし、DSC-RX1はイメージセンサーをフルサイズにすることで、より描写性能を重視しているのに対し、X100Sはマルチビューファインダーの搭載で「撮影の楽しさ」に力を配分しているといった違いもあり、実際の購入層は意外と異なっているような気がします。

富士フイルム FUJIFILM X100S ブランク ソニー サイバーショット DSC-RX1
 X100S(左側)とDSC-RX1(右側)。どちらもデジタル一眼レフと同等の描写性能を持っています。

 今回、X100Sをテストしてみて感じたのは、FinePix X100で気になっていた点に丁寧に手が入っているとともに、さらに描写性能を高めているということです。搭載しているレンズは単焦点ですが、35mm相当の画角はオールマイティに使える焦点距離であり、日常的なスナップなどにも適しています。その意味では、「誰にでもお勧めできるカメラ」に大きく進化したように思います。

 それでは実際に、「X100シリーズの完成形」と言えるX100Sの実力をテストしてみます。


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2.富士フイルム X100Sを開封し外観をチェック

  X100Sを開封する

 APS-Cサイズのイメージセンサーを搭載したX100の後継機、X100Sが発売開始となりました。イメージセンサーが新世代のものになり、フルモデルチェンジと言っても良い進化を遂げていると思います。

 ボディカラーはシルバーの一色です。店頭での実売価格は11万円前後となっており、2011年3月に発売となったX100登場時よりも、やや安価での購入が可能です。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 X100Sのパッケージ。ボディサイズの割にコンパクトなパッケージです。黒を基調としたXシリーズ共通のデザインで、カメラ本体の写真が印刷されています。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 外箱を開けると、使用説明書等が入ったトレーが目に入ります。この中には、使用説明書以外にもソフトウェアCD-ROMや保証書等が入っています。なお、使用説明書の訂正表も入っていました。富士フイルムのホームページに掲載されている使用説明書は訂正前のものとなっていますので、注意が必要です。(2013年2月25日現在)

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 トレーの下には、ボディ保護用の緩衝材が入っていました。こうした梱包材は珍しいかもしれません。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 緩衝材の下に、ボディ本体や付属品等が入っています。ボディにはレンズキャップが装着されています。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 パッケージに入っている付属品です。左上から、使用説明書、CD-ROM、バッテリーチャージャーBC-65N、メガネケーブル、ショルダーストラップ、レンズキャップ、バッテリーNP-95、ストラップリング取り付け補助具、ストラップリングカバー、ストラップリング、専用USBケーブル。なお、付属する保証書は国内でのみ有効なものとなります。

 富士フイルム X100Sの本体をチェック

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 ボディ重量の実測値は398gでした。メーカー公表値はボディのみで405gのため、やや軽い結果となりました。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 ボディ前面。ほぼX100と同じですが、レンズ左上にあるファインダー切換レバーの形状と、右下にある「S」のロゴ部分だけは異なります。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 ボディ液晶面。こちらもX100と同じですが、液晶パネル左側にある「DRIVE」ボタンは、X100では「AF選択ボタン」で、コマンドダイヤル上側にある「AF」は「DRIVE」となっていました。また、右下のQボタンは、X100では「RAWボタン」でした。
 アクセサリーシューの下にあった「MADE IN JAPAN」の刻印位置も、液晶右下に移っています。


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 ボディ上面。大型のシャッタースピードダイヤルが特徴的です。アクセサリーシューの左下にあるマークは、イメージセンサーの位置を示すものです。なお、X100Sの最短撮影距離はマクロ時で10cmですが、これはレンズ先端からの距離となります。

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 ボディ底面。三脚用の穴はレンズ光軸からシフトされています。その右にある3つの穴はスピーカーです。
 バッテリー室の蓋に印字されている10のマークは、中国RoHS(電子情報製品汚染規制管理規則)対応表示を示すもので、「電子情報製品に含有する有毒有害物質の漏洩、変化、電子情報製品の使用により、環境に深刻な汚染、身体または財産に深刻な損害を与えない期限」です。この場合には、対象6物質が、閾値(鉛・水銀・六価クロム・PBB・PBDE:1000ppm、カドミウム:100ppm)を超えて含有されており、環境保護使用期限が10年であることを意味します。


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 ボディ左側面には、フォーカスモード切換レバーが置かれています。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 ボディ右側面には、外部接続端子が格納されています。その下に見える四角いボタンのようなものは、DCカプラー使用時にケーブルを通すための穴のカバーとなります。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 レンズ正面。レンズ自体はX100のものと同じです。レンズシャッター方式であることがわかります。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 絞りは9枚羽根の円形絞りです。写真の状態は開放から3段絞ったF5.6。

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 ボディ正面右下に新たに設けられた「S」のエンブレム。識別のための大切なポイントです。

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 同じく、X100からの変更ポイントとなる「ファインダー切換レバー」。矢印方向に動かす動作で切り換わるため、より押しやすい形状に変更されています。レバーの左にある穴は指標ではなく、ステレオマイクのR側です。

富士フイルム  X100 FUJIFILM

参考:X100のファインダー切換レバー

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 光学ファインダーの対物側。電子ビューファインダーに切り換えると、シャッターが閉まります。構造はX100と同じです。

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 電子ビューファインダーに切り換えた状態です。遮光シャッターが自動的に閉まります。

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 レンズの真上にある内蔵フラッシュ。ISO1600では50cmから9mまで照射できます。その右にある穴はステレオマイクのL側です。

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 レンズにはピントリングと絞りリングが付けられています。絞りリングは1段きざみとなっています。絞りを「A」にすると、シャッタースピード優先モードまたはプログラムモードとなります。このあたりは、フィルムカメラ時代からのインターフェースです。

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 ボディ右側面にある外部接続端子。上から、USBマルチコネクタ―、HDMIミニ端子です。USB端子はパソコンやプリンター等との接続に使用するもので、ビデオ出力には対応していません。このあたりはX100と同じです。

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 軍艦部右側のメインコントロール部。このあたりのデザインはフィルムカメラのものと同じです。露出補正ダイヤルは1/3段きざみとなっています。Fnボタンには、ISO感度や画像サイズなど、様々な機能に設定することができます。設定画面は撮影メニューまたはFnボタン長押しで表示させます。

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 大型のシャッタースピードダイヤル。「A」に設定すると、絞り優先モードまたはプログラムモードになります。ロックボタンは設けられていないこともあり、X100Sでは「A」と「4000」の間のスペースを拡げ、誤作動が起こりにくくしてあります。

富士フイルム  X100 FUJIFILM

参考:X100のシャッタースピードダイヤル

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 シャッターボタン上には、ケーブルレリーズ用の溝が切ってあります。デジタルカメラでは、あまり多くありません。

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 アクセサリーシュー部分。クリップオンフラッシュEF-20、EF-42、EF-X20や外部ステレオマイクMIC-ST1の装着が可能です。端子自体は標準のレイアウトになっていますので、社外品も使用可能と思われます。

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 ボディ上面の左側には、カメラ機種とレンズの刻印がされています。X100からは若干変更され、よりシンプルなデザインに変わりました。

富士フイルム  X100 FUJIFILM

参考:X100のボディ上面刻印部

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 レンズの絞りリングには絞り値が刻印されています。その前にあるのがピントリングです。

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 ボディ液晶面のメインコントロール部。コマンドダイヤルの上側とQボタンが変更されていますが、基本的にはX100のものを踏襲しています。

富士フイルム  X100 FUJIFILM

参考:X100のメインコントロール部

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 コマンドレバーは、左右に倒すとともに押下することも可能です。その右下にあるインジケーターランプは、手振れ警告など、カメラの状態を表示するものです。なお、ファインダー使用時には点灯・点滅はしません。

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 ハイブリッドビューファインダーの接眼部。写真は光学ファインダーに切り換えた状態です。接眼部の右にあるのがアイセンサー、左は視度調整ダイヤルとなります。

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 液晶左側にあるボタン。下から2番目の「DRIVE」は、X100では「AF」でした。コマンドダイヤル上側と機能が入れ替えられています。

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 バッテリー室の蓋を開けた状態。ここにはバッテリーとともにメモリーカードも格納されます。側面にはバッテリー挿入方向のガイダンスも印字されています。

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 バッテリーとメモリーカードを挿入しつつある状態。メモリーカードはラベル面が前側となります。

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 外観上の違いの一つに、「MADE IN JAPAN」の刻印位置があります。X100では、ホットシューと液晶モニターの間に刻印されていました。

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 高級感を感じさせてくれるボディデザインはX100と同じです。X100では限定でブラックモデルも用意されていましたが、X100Sでは今のところ未定となっています。

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 付属のレンズキャップを装着した状態。かぶせ式ですが、ぴったりと密着します。アルミ製のため高級感がありますが、傷がつかないようさらにカバーをつけたくなる気もします。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 液晶モニターもX100と同じ2.8型46万ドットです。アスペクト比は4:3のため、画面の下部が情報表示エリアとなります。

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 X100S(左側)とX20(右側)。サイズは一回り違います。

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 X100S(左側)とX20(右側)。液晶パネルはどちらも2.8型46万ドットのパネルとなります。インターフェースはほぼ共通しています。

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 X100S(左側)とX20(右側)。イメージセンサーのアスペクト比は、X100Sの3:2に対し、X20では4:3となります。そのため、静止画最大サイズの画像撮影時には、X20の方が画像が大きく表示されます。

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 X100S(左側)とX20(右側)。ボディサイズは異なるものの、基本的なデザインは共通しています。X100Sでは、絞りとシャッタースピードはダイヤルでの設定ですが、X20ではレバー等を使用して行います。そのため、シャッタースピードダイヤルのかわりにモード設定ダイヤルが置かれています。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 X100S用レンズキャップ(左側)とX20用レンズキャップ(右側)。どちらもアルミ製ですが、大きさは一回り違います。

 バッテリー関係をチェック

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 バッテリーチャージャーBC-65N。X100やX-S1と同じものです。NP-95の充電には最大で210分かかります。

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 コンセントとの接続には、付属のACケーブルを使います。

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 付属するACケーブル。出荷先国に応じて異なるものが同梱されるようです。できれば、直接コンセントに接続できるウォールマウントプラグも付属すると良いと思います。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 付属するバッテリーパックNP-95。容量は3.6V 1700mAh。静止画で約330枚の撮影が可能です。

 X100Sの付属品をチェック

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 付属するショルダーストラップ。しっかりとしたつくりですが、機種名の部分は印字となっています。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 付属するUSBケーブル。パソコンやプリンター等との接続に使用します。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 ストラップ取付部は、Xシリーズ共通の三角環方式となります。三角環リングはユーザーが装着するため、補助具が付属します。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 三角環の金属によってボディに傷がつかないよう、ストラップリングカバーも付属します。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 付属するストラップリング。補助具を使うと装着も容易ですが、できれば最初から付いていれば、という気がします。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 付属するレンズキャップ。X100のものと同じで、材質はアルミニウムです。

富士フイルム  X100S FUJIFILM

 レンズに当たる部分にはフェルトが貼付されています。レンズへの装着はかぶせ式ですが、密着するため脱落はあまり気にしなくても良いと感じました。

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3.富士フイルム X100Sの描写性能はどうか?

 描写力チェック1:高感度性能

 X100Sは、新型の有効1630万画素APS-C型X-Trans CMOS IIセンサーを搭載しています。基本感度はISO200で、標準ではISO6400まで設定可能です。これに加えて拡張設定も可能で、低感度側はISO100、高感度側はISO25600まで設定できるようになります。なお、拡張設定で撮影できるファイル形式はJPEGのみです。

 ノイズ低減処理方法としては、カメラ内の設定で行う方法と、RAWで撮影しパソコン上で現像する段階で行う方法とがあります。なお、カメラ内で設定した場合でも、RAWファイルには変更は加えられません。

 カメラ内でのノイズ低減は、撮影メニューの中にある「ノイズリダクション」と「長秒時ノイズ低減」の設定で行います。
 「ノイズリダクション」は、「弱(-2)」「やや弱(-1)」「スタンダード(0)」、「やや強(+1)」、「強(+2)」の5種類があります。工場出荷時の初期設定は「スタンダード」です。
 「長秒時ノイズ低減」は、「OFF」「ON」のどちらかに設定します。「ON」にすると、撮影後処理に時間がかかる場合があります。こちらの工場出荷時の初期設定は「ON」となっています。

 テスト結果は良好で、同じ画素数であるX-Pro1やX-E1と比べてもノイズ感が低減されていました。とくにISO6400以上での改善が確認できました。「ノイズリダクション」を「弱」にしても、全体に1段程度はノイズ感が軽減されています。

 ノイズリダクション弱(-2)でも、ISO800まではほとんどノイズ感は感じられません。ISO1600あたりから、注意してみるとノイズがわかるといったレベルとなります。ISO3200になるとわずかに解像感の低下も感じられますが、ノイズリダクションは最低設定で気にならないと思います。

 ISO6400以上になるとややノイズが目立ってきますが、「ノイズリダクション」を「スタンダード」にすると、等倍画像でもあまり気にならなくなります。ISO12800になると、さらにノイズが増えるものの、等倍画像も十分活用可能なレベルです。ISO25600になるとノイズは増えますが、使い方によっては等倍での活用もできると感じました。

 富士フイルムによると、X100と比較して30%のノイズ低減を実現したとのことですが、APS-Cサイズのセンサーとして非常に高い高感度性能を示しました。

 下記のサンプルは、ノイズリダクションを「弱」、「スタンダード」、「強」の3段階で各ISO感度の撮影を行ったものです。表示画像は等倍画像ですが、クリックすると全体画像が表示されますので、あわせて比較をしていただければと思います。なお、長秒時ノイズ低減については、ノイズリダクション「弱」の時には「OFF」、「スタンダード」「強」では「ON」に設定しています。


FUJIFILM_ANEX-7
サンプル画像。左下の赤枠の部分を切り出してある。
画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

ISO100(左から「弱」「スタンダード」「強」)
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

ISO200(左から「弱」「スタンダード」「強」)
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ISO400(左から「弱」「スタンダード」「強」)
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

ISO800(左から「弱」「スタンダード」「強」)
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

ISO1600(左から「弱」「スタンダード」「強」)
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

ISO3200(左から「弱」「スタンダード」「強」)
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

ISO6400(左から「弱」「スタンダード」「強」)
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

ISO12800(左から「弱」「スタンダード」「強」)
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

ISO25600(左から「弱」「スタンダード」「強」)
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

 描写力チェック2:歪曲収差

 X100Sは、23mmF2.0の単焦点レンズを搭載しています。レンズ自体は、前機種であるX100と同じものとなりますが、完成度の高いレンズであると感じました。なお、ユーザーが設定可能なレンズ補正機能はありません。

 レンズは35mm換算で35mmF2.0という無理のない焦点距離であるため、歪曲収差も極めて良好に補正されています。画像周辺部を含め、直線が直線として写るレンズです。

 なお、オプションとして用意されているワイドコンバージョンレンズWCL-X100を装着すると、35mm換算で28mm相当の画角となります。装着時には画像処理によって歪曲収差、周辺光量低下、倍率色収差の補正がされます。そのため、おそらくレンズ単体使用時にも電子的な補正が加えられているように思います。

23mmF2.0
富士フイルム  X100S FUJIFILM


 描写力チェック3:解像力

 解像力テストでは、イメージセンサーとレンズの両方の実力が試されることになります。いつもの通りISO12233準拠チャートを使用して解像力チェックを行いました。チェックの結果は、素晴らしい解像力を示しています。

 画像中心部に関しては、すべての絞りにおいて、テストチャートの識別限界である2500本のラインを十分視認することができました。絞るにつれてさらに鮮明度があがり、絞り開放から3段絞ったF5.6で一番鮮明度が上がるように感じました。
 富士フイルムによれば、X-Trans CMOS IIセンサーとEXRプロセッサー IIにより、X100と比較して25%の解像感向上を実現したとのことですが、確かにAPS-Cサイズのイメージセンサーとして高い解像力を示しています。

 画像周辺部に関しては、絞り開放ではやや柔らかい描写ですが、1段絞ると鮮明になり、2段絞ったF4.0ではかなりはっきりとした画像が得られます。画面周辺部までしっかりした描写力を必要とするのであれば、F4.0以上に絞ることをお勧めします。

 なお、下記のテストチャートは、中央部と左上を切り出したものです。画像は等倍画像ですが、クリックすると元データ全体が表示されます。


ISO12233準拠チャート。中央と左上の赤枠の部分を切り出
してある。画像をクリックすると、元画像の全体が開きます。

23mm F2.0
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

23mm F2.8
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

23mm F4.0
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

23mm F5.6
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

23mm F8.0
富士フイルム  X100S FUJIFILM富士フイルム  X100S FUJIFILM

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4.結局、富士フイルム X100Sは「買い」か?

 独断 素晴らしい!smile ポイント 
  • APS-Cサイズイメージセンサーによる高い描写力。
  • 23mmF2.0(35mm換算35mm相当)の素晴らしいレンズ性能。
  • ISO25600まで設定可能な高感度性能(ISO6400までは実用レベル) 。
  • オートフォーカスをはじめ動作全体を高速化。
  • 光学ファインダーと電子ファインダーの良いところを組み合わせたハイブリッドビューファインダー。
  • より高精細になった電子ビューファインダー。
  • 物理ダイヤルが多く直観的な操作が可能。
  • NDフィルター組み込みによりレンズシャッターの弱点をカバー。
  • 多彩なフィルムシミュレーション機能を搭載。
  • 強化された連写性能と連続撮影枚数。
  • 充実したカメラ内RAW現像機能。
  • フルHDに対応した動画性能。
  • 新しい試みとしてのデジタルスプリットイメージ機能を搭載。
  • コンパクトカメラとしては豊富なアクセサリー群。
  • 操作する楽しみを味わえる品格のあるボディ。

 独断 もう一息!not smile ポイント 
  • コンパクトカメラとしてはやや重量感のあるボディ。
  • RAWで9枚までの連続撮影可能枚数。
  • 電子ビューファインダー使用時、連写時の画面追随性をもう一息。
  • 2.8型46万ドットにとどまる固定式液晶モニター。
  • 広角系レンズであるが、手振れ補正機能は非搭載。
  • 絞りリング、シャッタースピードダイヤルの設定が1段刻み(コマンドレバーやコマンドダイヤルの操作で1/3段ずつシフトは可能)。

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付録1.製品仕様からみた X100Sの特長

有効画素数  1,630万画素
 ※X100は1,230万画素
撮像素子  23.6mm×15.6mm(APS-Cサイズ) X-Trans CMOS II
 原色フィルター採用
記録メディア  内蔵メモリー
 SDメモリカード/SDHCメモリーカード/SDXCメモリーカード(UHS-I対応)
記録方式  静止画
  DCF準拠
  圧縮:Exif Ver.2.3 JPEG準拠/DPOF対応
  非圧縮:RAW(RAF独自フォーマット)、RAW+JPEG 記録
 動画
  H.264規格準拠(MOV)、ステレオ音声付
記録画素数  [L]
 <3:2>4896×3264
 <16:9>4896×2760
 <1:1>3264×3264
 [M]
 <3:2>3456×2304
 <16:9>3456×1944
 <1:1>2304×2304
 [S]
 <3:2>2496×1664
 <16:9>2496×1408
 <1:1>1664×1664
 <ぐるっとパノラマ時>
 180° (縦)9600×2160 /(横)9600×1440
 120° (縦)6400×2160 /(横)6400×1440
 ※X100は最大で4288x2848
レンズ  フジノン単焦点レンズ
 f=23mm(35mm判換算:約35mm相当)
 開放F値:F2
 6群8枚(非球面1枚)
 ※X100も同じ
絞り  F2~F16 1/3EVステップ(9枚羽根)
撮影可能範囲(レンズ先端からの距離)  標準:約50cm~∞
 マクロ:約10cm~2.0m
 ※X100は標準で80cmから 
撮影感度  AUTO(ISO6400まで設定可能)
 ISO200~ISO6400(1/3段ステップ)(標準出力感度)
 ※ ISO100/12800/25600は拡張モード
 ※X100は拡張でISO12800まで
測光方式  TTL256分割測光 マルチ/スポット/アベレージ
露出制御  プログラムAE/絞り優先AE/シャッタースピード優先AE/マニュアル露出
露出補正  -2.0EV~+2.0EV 1/3EVステップ
シャッタースピード  1/4秒~1/4000秒(Pモード時) 、30秒~1/4000秒(全モードあわせて) 、バルブ(最長60分)
 1/4000秒はF8より小絞りで設定可能
連写  6コマ/秒でJPEG記録時連続31枚、RAW/RAW+JPEG記録時連続9枚
 3コマ/秒でJPEG記録時連続44枚、RAW/RAW+JPEG記録時連続9枚
 ※X100は連写は5コマ/秒または3コマ/秒。JPEGで10コマ、RAW/RAW+JPEGで8コマまで。
オートブラケティング  AEブラケティング (±1/3EV, ±2/3EV, ±1EV)、フィルムシミュレーションブラケティング (PROVIA/STD、Velvia/VIVID、ASTIA/SOFT、プロネガHi、プロネガStd、モノクロ、モノクロ+Yフィルター、モノクロ+Rフィルター、モノクロ+Gフィルター、SEPIAからユーザが3種類選択可能)、ダイナミックレンジブラケティング(100%, 200%, 400%)、ISO感度ブラケティング(±1/3EV, ±2/3EV, ±1EV)
フォーカス  シングルAF/コンティニュアスAF/MF
AF方式  インテリジェントハイブリッドAF:TTLコントラストAF/位相差AF、AF補助光付
AFフレーム選択  オートエリアAF/エリア選択AF
ホワイトバランス  シーン自動認識オート/プリセット(晴天/日陰/昼光色蛍光灯/昼白色蛍光灯/白色蛍光灯/電球/水中)/カスタム/色温度(ケルビン値)選択
セルフタイマー  約10秒/約2秒
フラッシュ  オートフラッシュ(スーパーiフラッシュ)
 撮影可能範囲(感度ISO1600時)約50cm~9m
フラッシュ発光モード  オート(赤目軽減オート)/強制発光(赤目軽減+強制発光)/発光禁止/スローシンクロ(赤目軽減+スローシンクロ)/コマンダー/外部フラッシュ
ファインダー  ハイブリッドビューファインダー
 光学ファインダー
  電子式ブライトフレームファインダー(逆ガリレオ式)
  撮影範囲フレーム視野率約90%
  ファインダー倍率約0.5倍
  表示内容のカスタマイズ設定可能(フレーム枠/フォーカス枠/露出表示/距離指標 など)
 電子ビューファインダー
  0.48型 約236万ドット 視野率約100%
  アイセンサー付き
  アイポイント:15mm
  視度調節範囲:-2~+1m-1(dpt)
 ※X100のEVFは0.47型144万ドット
液晶モニター  2.8型低温ポリシリコンカラー液晶モニター 約46万ドット(視野率約100%)
 ※X100も同じ
動画  1920×1080ピクセル(60フレーム/秒、30フレーム/秒)、ステレオ音声付
 ※X100は1280x720(24fps)
撮影時機能  カスタム設定、ぐるっとパノラマ、カラースペース選択、フィルムシミュレーション、アドバンストフィルター、多重露出、赤目自動補正、フレーミングガイド、コマNO. メモリー、ヒストグラム表示、被写界深度確認、フォーカスチェック、フォーカスピーキング、デジタルスプリットイメージ、電子水準器 など
再生時機能  カメラ内RAW現像、画像回転、縦横自動回転再生、フォトブックアシスト、複数指定消去、ピクチャーサーチ、マルチ再生(マイクロサムネイル機能付き)、スライドショー、アップロード先指定、プロテクト、トリミング、リサイズ、パノラマ再生、お気に入り
その他の機能  PictBridge 対応、Exif Print 対応、PRINT Image Matching II 対応、言語設定(日/英含む35言語)、世界時計(時差設定)、ハイパフォーマンスモード、OVF撮影枚数UPモード、マナーモード、シャッター音選択
入出力端子  ビデオ出力:-
 デジタル入出力:
  USB2.0(High-Speed)/外部マイク入力(別売ステレオマイクロホンMIC-ST1付属アダプターが必要)
 HD出力:HDMI Mini Connector
 ※X100は外部マイク入力無
電源  充電式バッテリーNP-95(リチウムイオンタイプ)
寸法  (幅)126.5mm×(高さ)74.4mm×(奥行き)53.9mm
 ※X100も同じ
質量  約445g(付属バッテリー、メモリーカード含む)
 約405g(バッテリー、メモリーカード含まず)
 ※X100も同じ
動作環境  0℃~40℃、10%~80%(結露しないこと)
付属品  充電式バッテリーNP-95(リチウムイオンタイプ)
 バッテリーチャージャーBC-65N
 ショルダーストラップ
 専用USBケーブル
 レンズキャップ
 ストラップリング
 ストラップリングカバー
 ストラップリング取り付け補助具
 CD-ROM(画像ビュアーソフト、RAW現像ソフトなど)
 使用説明書、保証書一式

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付録2.発売前のファーストレビュー

【一口コラム】 ブラッシュアップされた「X100」

 2011年3月に登場したFinePiX X100の後継機、X100Sが登場しました。一見した外観は、X100とまったく同じですが、内容面を見ると大幅にブラッシュアップされていることが分かります。

 主な進化ポイントは、
  • イメージセンサーが有効1230万画素から1630万画素に高画素化されるとともに、画像処理エンジンが「EXR Processor II」に進化したことで、解像感が25%、ノイズも30%軽減。
  • 像面位相差方式とコントラスト方式を自動で切り換える「インテリジェントハイブリッドAF」。
  • ハイブリッドビューファインダーの電子ビューファインダーを0.48型236万ドットに強化。
  • 動画性能が、フルHD(60fps)に対応。
  • 連写性能も6コマ/秒、RAWで連続9コマに強化。
といった点で、中身が一新されたと言ってもよい進化だと思います。これまでの2年間にユーザーから寄せられた意見や、要素技術の進化がきちんと反映されている点には好感を持ちます。

 X100Sの主な仕様をX100と比較すると、次のとおりとなります。

【X100SとFinePix X100の比較】

機種名 X100S FinePix X100
イメージセンサー 有効1630万画素
APS-Cサイズ CMOS
有効1230万画素
APS-Cサイズ CMOS
レンズ 23mm F2.0
(35mm換算:約35mm)
23mm F2.0
(35mm換算:約35mm)
ファインダー ハイブリッドビューファインダー
光学ファインダー:0.5倍/90%
電子ビューファインダー:0.48型236万ドット
ハイブリッドビューファインダー
光学ファインダー:0.5倍/90%
電子ビューファインダー:0.47型144万ドット
ISO感度 ISO200-6400
(拡張でISO100-25600)
ISO200-6400
(拡張でISO100-12800)
シャッタースピード 30-1/4000秒 30-1/4000秒
液晶モニター 2.8型46万ドット 2.8型46万ドット
連写速度 6コマ/秒(RAWで9コマ) 5コマ/秒(RAWで8コマ)
動画撮影 1920 X 1080(60fps) 1280 X 720(24fps)
インターフェース USB/マイク出力、HDMI mini USB、HDMI mini
バッテリー 330枚 300枚
サイズ
(W x H x D)
126.5×74.4×53.9mm 126.5×74.4×53.9mm
重さ
(含カード、電池)
445g/405g 445g/405g

 この他にも、面白い機能として「デジタルスプリットイメージ」が目につきました。これは位相差画素を利用し、フィルムカメラのピント合わせのように左右にずれた像を一致させることで合焦させる機能です。操作時にはピント面が拡大表示されるようです。

富士フイルム X100S 富士フイルム FinePix X100
 X100S(左側)とX100(右側)。右下の「S」のロゴで識別できます。レンズ左上にあるハイブリッドビューファインダーの切換レバーの形状が変更されています。

富士フイルム X100S 富士フイルム FinePix X100
 X100S(左側)とX100(右側)。細かいところでは、右下にあったRAWボタンがQ(クイック)ボタンに変更されるとともに、「MADE IN JAPAN」の印字位置もX-E1と同じ位置に変更されています。

 価格はオープンですが、実売価格は13万円前後の見込みです。FinePixX100登場時の価格は12万円程度でしたので、やや高価でのスタートとなるようです。いずれにしても、発売予定日の2月16日が待ち遠しいですね。
(2013年 1月 8日 記)

 「世界中から想定以上の反響と引き合いがあったため、初回出荷に必要十分な台数を確保するために1週間の生産期間を設けるため」に、X20とともに発売が2月23日となりました。購入を予定されている方はご注意ください。
(2013年 1月30日 記)

 独断 デジカメ対決! どっちが良い?

☆ vs ペンタックスリコー GR
☆ vs ニコン COOLPIX A

 

【厳選レビュー記事】

◎ITmedia 画質とスピードを高めたレトロデザインの高級コンパクト――富士フイルム「X100S」

  2013年 3月22日 永山昌克
  • レンズ性能をフルに引き出す新センサー。
  • ハイブリッドAFによる快適レスポンス。
  • アドバンストフィルターや多重露出を新搭載。
  • ブラッシュアップされた細部の操作性。
  • 作例。

◎デジカメWatch 新製品レビュー FUJIFILM X100S

  2013年 3月20日 澤村徹
  • イメージセンサーと画像エンジンを刷新。
  • 意外と多い外観チューニング。
  • デジタルスプリットイメージをはじめ多彩なMF機能。
  • 小絞りボケを防ぐ点像復元処理。
  • トルクフルな低速域を楽しむフィーリング。
  • 実写サンプル。

◎ITmedia ローパスレス&「点像復元」 X-DNAを引き継ぎ高画質化した「FUJIFILM X100S」

  2013年 1月 8日 編集部
  • 実売想定価格は13万円前後。
  • 画像処理エンジンは従来比約2倍の処理速度を持つ「EXR Processor II」に進化。
  • AF性能の強化と同時にMFの操作性も高められた。
  • 回折現象をデジタルの信号処理で解決する「点像復元処理」を新たに搭載。

◎デジカメWatch X-Trans CMOS IIセンサー採用の「FUJIFILM X100」

  2013年 1月 8日 編集部
  • 解像力が向上。AFも高速化 。
  • 2月16日に発売。価格はオープン。
  • 「FUJIFILM X100」の後継モデル。基本的なスタイリングは踏襲しつつも、撮像素子、AF、ファインダーなどに手が加えられている。
  • 有効画素数は、X-Pro1、X-E1と同じく1,630万画素。
  • X100から約25%の解像力向上、約30%以上の低ノイズ化を実現。
  • 撮像面位相差AFが使用可能。
  • 起動時間は約0.5秒、シャッタータイムラグは約0.01秒、撮影間隔は約0.5秒。フル解像度での連写は最大6コマ/秒。
  • 144万ドットだった電子ビューファインダー画素数が236万ドットに高精細化。
  • 位相差画素を利用した「デジタルスプリットイメージ」を搭載。
  • 動画機能は、X100の1,280×720/24fpsから1,920×1080/60fpsに。

【富士フイルム X100S 基本仕様】

画素数 1630万(有効) 画像素子  APS-Cサイズ CMOS
ISO感度 200-6400
(拡張で100-25600)
 
記録フォーマット  JPEG/RAW 
焦点距離(35mm換算) 23mm(約35mm相当)  F値 F2 
液晶モニター 2.8型 46万ドット  シャッタースピード  30~1/4000 秒
ファインダー ハイブリッド
ビューファインダー
起動時間 0.5秒
電池タイプ 専用電池  専用電池型番 NP-95
撮影枚数 330枚 インターフェース USB、外部マイク入力、HDMI
記録メディア SDHCカード SDカード SDXCカード
手振れ補正機能 防水    
連射機能 6コマ/秒 バリアングル 
付加機能     RAW+JPG同時撮影 
動画撮影 1920x1080(60fps)
幅x高さx奥行き 126.5×74.4×53.9mm  本体重量 445g/405g

 富士フイルム X100S メーカー製品仕様のページ
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