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【ペンタックスの選び方(2)】ペンタックスのレンズ交換式デジタルカメラ4機種について、選択の考え方を整理してきたが、今度は性能面からの視点でみてみたい。 ●連写性能から選択する子どもをはじめ人物を撮影するシーンでは、そこそこテンポよく撮影できる性能が必要なケースが多い。その観点で見た場合、4機種とも最低限の性能は備えている。 まず645Dだが、連写性能は1.1コマ/秒とこれらの中では最小となるものの、中判フォーマットであるこのカメラを使うシーンを考えれば、十分な連写性能とも言える。もちろん運動会などの動きの激しい場面では厳しいが、シャッターの切れが良いため数値以上に快適に撮影することが可能だ。RAWモードでの連続撮影可能枚数は13枚であり、センサーサイズを考えるとやむを得ないものの、もう少し稼げればという思いは残る。 次にQは、JPEGでの連写性能は5コマ/秒と十分なものの、連続撮影可能枚数は5枚にとどまる。連写性能を落として1.5コマ/秒にすると約100枚の連続撮影が可能となるので、シーンによってはドライブモードの設定を変更する必要がある。もともとQは電子ビューファインダーは使用できないため、動きのある被写体を撮影するのにはあまり向いていない。その意味では、この数値も十分なものであると言えるかもしれない。事実上RAWモードでの連写は厳しいが、バッファーRAW保存機能を使い、Jpeg撮影後にRAW保存を行うことにより、「ここ一番」をRAW記録することは可能である。 K-rは、6コマ/秒の高速設定の場合にはRAWで12枚までの連続撮影が可能であるが、Qと同様に2コマ/秒の設定にするとRAWで36枚まで連続撮影ができるようになる。また、K-5は、7コマ/秒の高速設定時にはRAWで20枚まで、1.6コマ/秒の設定ではRAWで40コマの連続撮影が可能である。これら両機種であれば、一般的な撮影シーンで連写性能に不足を感じることはまずないだろう。 ●高感度性能から選択する体育館など比較的暗い場所でもシャッタースピードを稼ぐためには、できるだけ高感度特性が高いものを選択する必要がある。その観点でいえば、標準でISO12800まで設定可能なK-5またはK-rのどちらかの選択となるだろう。拡張設定では、K-rはISO25600まで、K-5はISO51200の設定も可能となっているが、ややK-5の方がノイズが抑えられているものの実質的にはほぼ同等だろう。 645Dは標準でISO1000まで、拡張ではISO1600設定可能であるが、実用的なのはISO800あたりまでだろう。Qについては、ISO6400まで設定可能だが、実用的なのはISO1600程度までで、これを過ぎるとノイズが目につく。しかし、これらの機種のコンセプトを考えれば、やはり十分なレベルであるといえるかもしれない。 以上、ペンタックスのレンズ交換式カメラの選び方について、いくつかの視点で整理をしてきた。冒頭にも記したが、やはり現行4機種でカバーしている範囲はあまりに広く、予算や使い方などがイメージできれば、あとは自動的に選択すべき機種が決まってくるだろう。今後、できればもう少しラインアップの間を埋める機種が出てくることを期待したい。
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