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【ペンタックスのレンズ交換式デジカメの特徴】ペンタックスの前身である旭光学は、日本で最初に一眼レフカメラ「アサヒフレックス」を発売した会社であった。2008年には、HOYAに事業統合され、さらに本年10月には光学機械部門を分離しリコーに事業売却される予定であるものの、ペンタックスブランドは高い技術開発力によって裏打ちされている。 現在、ペンタックスブランドで展開されているレンズ交換式デジタルカメラは、APS-Cサイズイメージセンサーを搭載したK-5II/K-5IIsやK-30などを中軸に、フィルムカメラ時代からの蓄積を生かした中判サイズデジタルカメラ645D、さらには1/2.3型CMOSセンサーの新シリーズPENTAX Q/Q10といった事業展開となっている。 ●大型から小型まで、幅広い品揃え個々の分野で展開しているカメラ本体やレンズ資産は、ニコンやキヤノン、ソニーには及ばないが、35mmフルサイズの1.7倍の巨大センサーを搭載したものから、APS-Cサイズの1/13という小型センサーまで、レンズ交換式デジタルカメラとして幅広く展開しているメーカーは、ペンタックス以外にはない。画像の描写力は、世代が同じであれば、基本的にセンサーサイズに比例する。ペンタックスが、大型から小型まで幅広いイメージセンサー・サイズを揃えているということは、ユーザーのニーズに的確に応えられることを意味する。 ●豊富なレンズ資産フィルムカメラがマニュアルからオートフォーカスへと切り替わったとき、ペンタックスはレンズマウントの物理的形状を変更しなかった。大型マウントに変えなかったことは、レンズ設計上の制約となったが、バヨネット形式のKマウントレンズであれば、すべてのレンズが使用可能であることは、大きなメリットである。 645Dについても同じことが言える。フィルム中判カメラ645N IIは現時点でも現行機種であり、過去から綿々と続いてきた645用レンズがまがりなりにも使えるということは、やはり645Dの実用価値を大きく高めている。 また、メーカー純正でレンズマウントアダプターが用意されていることもポイントの一つである。より大きなマウント用レンズであれば、メーカー純正品だけで装着・撮影できることは、実用性はともかく、撮影の幅を広げてくれることは間違いない。 現在、ペンタックスのレンズ交換式デジタルカメラのラインアップは次の通りである。 中判(センサーサイズは44mm×33mm)
35mm(センサーサイズはAPS-C) 小型ミラーレス(センサーサイズは1/2.3型) これら3シリーズは、各々が独自のシステムを構築しているが、今後のセンサー技術の向上によっては、小型センサーを搭載したモデルへと重点が移っていくことになるかもしれない。 かつて映画用フィルムを転用した35mmフィルムシステムは、「玩具カメラ」と揶揄された時代もあった。その後のフィルム技術の向上が、大判や中判から35mm版への移行を促したわけだが、同じことがデジタルの時代に再び繰り返されることになるのかもしれない。
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