monoxデジカメ比較レビュー
サイトマップ デジカメレビュー デジカメの選び方 デジカメ比較 デジカメ情報舘
新製品情報 デジカメ質問箱 デジカメ用語集 リンクのページ 運営者自己紹介
トップページ > デジカメ購入アドバイス > お勧めの高級コンパクトデジカメ 2012年8月版

【お勧め高級コンパクト】 2012年8月版

 最近、存在感を増してきたのが「高級コンパクト」と呼ばれるデジカメです。「高級コンパクト」についての明確な定義があるわけではありませんが、概ね画質を最優先に設計されたカメラ、と言えると思います。

【注意事項:選択の視点】

 どのような場面で、どのような方が、何を撮影するのかによって、最適なデジタルカメラは変わってきます。ここでは、はじめてデジタルカメラを購入される方や、これから腰を据えてデジカメを勉強しようと考えている方を想定しています。
 また、後継機種が発売されている場合には、旧機種が併売されていても、後継機種のみを対象とします。

 

●単焦点レンズ搭載のお勧め高級コンパクトデジカメ

第1位:富士フイルム FinePix X100  9万円前後
第2位:リコー GR DIGITAL IV  4万円台
第3位:シグマ DP2 Merrill  9万円前後
次点:シグマ DP1x  3万円台
次点:シグマ DP2x  3万円台

 高級コンパクトカメラについて明確な定義があるわけではありませんが、少なくとも描写性能が特に優れていることは最低限の条件となります。その意味でも、単焦点レンズを搭載したカメラは、まさに高級コンパクトカメラの王道と言ってよいかもしれません。

 単焦点レンズを搭載した高級コンパクトカメラは、どちらかといえば初心者にとって敷居の高いジャンルであり、それほど多くの製品が期待できる分野ではありません。今回は久しぶりに新製品が登場しました。シグマのSD2 Merrillで、SD1と同じASP-Cサイズの新型Foveonダイレクトセンサーが搭載されている点が魅力的です。

 第1位には、X100を選びました。2月に発売された限定ブラックモデルの在庫もかなり少なくなっているようです。シルバーモデルとの価格差は決して小さくありませんが、X-Proをひとまわり小型化した姿は魅力的です。X100は、一般的なデジタル一眼レフと同等の大型イメージセンサーと、高性能レンズ、そして光学ファインダーと電子ビューファインダーを結合させたハイブリッドビューファインダーは、唯一無二の魅力となっています。

 第2位のGR DIGITAL IVは、高級コンパクトカメラというジャンルを生み出したシリーズの最新作で、手振れ補正機能の搭載やオートフォーカスの高速化、液晶モニターの改善など、4代目として確実にブラッシュアップされています。サイズが一番小型である点も評価ポイントです。

 【リコー GR DIGITAL IV 詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 第3位には、新登場のシグマDP2 Merrillを選びました。解像力をはじめとする描写性能は、一般的なデジタル一眼レフを凌駕するレベルとなっています。高感度性能や連写性能、液晶モニターなど、今まで若干見劣りしていた部分もキャッチアップされています。より勧めやすい機種に進化したと思います。発売直後ということでやや高めの価格ではありますが、今後徐々にこなれてくると思われます。

 【シグマ DP2 Merrill 詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 次点には、シグマのDP1xとDP2xを選択しました。どちらの機種も、FOVEONセンサーによる解像感が魅力的です。手振れ補正機能を搭載していない点や、高感度特性があまり高くないなど、使い方には配慮が必要ですが、このカメラならではの画像を得ることができます。

 【シグマ DP1x 詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】






●ズームレンズ搭載のお勧め高級コンパクトデジカメ

第1位:ソニー DSC-RX100  5万円台
第2位:キヤノン PowerShot G1X  5万円台
第3位:キヤノン PowerShot S100  3万円前後
次点:パナソニック LUMIX DMC-LX7  6万円台(8月23日発売予定)
次点:富士フイルム X10  5万円前後
次点:オリンパス XZ-1  3万円弱
次点:ニコン COOLPIX P310  2万円強
 
 ソニーDSC-RX100は今回も第1位としました。小型なボディにミラーレスカメラと同等の描写性能、ズームレンズを搭載したカメラであり、発表直後から人気が高まっています。海外サイトでは実写サンプルも掲載されており、予想通りの描写力を持っているようです。前回よりもやや価格が低下したこともあり、店頭での人気はかなり高いようです。

 【ソニー サイバーショット DSC-RX100 詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 2位以下ではキヤノンのG1XとオリンパスのXZ-1をはじめ、全体にやや安くなっています。G1Xは、G12をひとまわり大型化したボディの中に、マイクロフォーサーズよりも大きいイメージセンサーを搭載しています。まさにレンズ交換式デジカメと同等の描写力となっています。主要メーカーの中でミラーレスカメラを展開していないのはキヤノンだけとなりましたが、年内に登場が予定されているキヤノン・ミラーレスカメラの方向性を占うカメラでもあると思います。

 【キヤノン PowerShot G1X 詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 3位には、前回同様PowerShot S100を選びました。一時はかなり品薄でしたが、店頭在庫も潤沢になりつつあるようです。S100はS90から数えて三代目ということで、細かいところがブラッシュアップされているだけでなく、画像レベルも向上しています。また、機能面でもGPSを搭載するなど、全部入りカメラとしての魅力もあります。

 【キヤノン PowerShot S100 詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 今回は次点に、新たにパナソニックLUMIX DMC-LX7を追加しました。LX5の後継機ですが、搭載しているレンズがF1.4-2.3と明るい点が特長的です。ソニーのRX100が登場していますのでややインパクトに欠けてしまってはいますが、手ごろな大きさのコンパクトカメラとして登場が楽しみな機種です。なおボディカラーは、ブラックとともにホワイトが用意されています。

 同じく次点のX10は、実像式光学ファインダーを搭載したクラシカルティストのカメラであり、コンパクトカメラとしてはやや大きめのボディですが、手の中にしっくりと納まるサイズに仕上がっています。実際に手に持つと、ちょうど良い大きさであることがわかります。

 【富士フイルム FinePix X100 詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 次点のXZ-1も、発売当初と比較するとかなり購入しやすくなりました。特集記事で詳細チェックしたときにも感じましたが、レンズにお金をかけた素晴らしいカメラです。デザイン的には、ミラーレスカメラPENシリーズのレンズを固定式にしたカメラと言えるかと思います。外付けの電子ビューファインダーに対応している点もポイントとなります。

 【オリンパス XZ-1 詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】

 COOLPIX P310も次点のままとしました。3月の登場時点と比べ、かなり値頃感が出てきた点を評価しました。描写性能を含め、P300よりもブラッシュアップされており、安心して実用できるカメラに仕上がっています。単純に描写性能だけを比べると、他の機種よりも一歩退きますが、全体としてのバランスがよくとれたお勧め機種です。

 【ニコン COOLPIX P310 詳細レビュー記事はこちらをご覧ください。】