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特集 リコー GR DIGITAL IV
1.リコー GR DIGITAL IVの位置づけと概要 |
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リコー GR DIGITAL IV
by Inaba Kunio
四代目として正統進化したGR DIGITAL
評価:5.0
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四代目 正統進化したGR DIGITAL2005年10月に登場したGR DIGITAL。この間、ほぼ2年おきに世代交代を繰り返してきたが、予定通り6年目となる2011年10月に、四代目GR DIGITAL IVがリリースされた。GR DIGITAL IVも、今までのGRデザインを踏襲しており、サイズもGR DIGITAL IIIと同じである(スペック表における厚さが変わったのはCIPAのガイドラインに沿ったため)。GRシリーズは、コンパクトカメラとしては比較的大型のイメージセンサーに、28mm単焦点レンズを搭載したカメラ、という基本線を維持したまま、代を追うごとにブラッシュアップされてきた。 初代のGRから二代目GR DIGITAL IIへは、イメージセンサーの換装による画素数のアップ、液晶モニターの大型化、画像処理エンジンの進化、使い勝手の向上といった点の改善が図られた。 二代目のGR DIGITAL IIからGR DIGITAL IIIへは、まずレンズが変わっている。それまでの5群6枚構成の開放F2.4から、6群8枚で開放F1.9へと新設計のレンズとなった。また、液晶モニターが2.7型23万ドットから3型92万ドットへと大型化・高精細化された点も大きな変化である。なお、GR DIGITAL IIIでは、ボディサイズがわずかであるが大きくなっている。 そして今回のGR DIGITAL IVである。GR DIGITAL IIIとの違いは、まず手振れ補正機能が搭載された点であろう。もともと35mm換算で28mmのレンズということで比較的手振れはしにくかったものの、やはり暗所などで遅いシャッタースピードとなるシーンでは、ありがたい機能である。 使い勝手の上でもう一つの機能強化は、オートフォーカススピードが高速化された点だ。今までのコントラスト方式に加え、外部AFセンサーを付加したハイブリッドAFシステムにより、明らかに測距速度が高速化されている。外部AFセンサーの搭載により、スナップ撮影時の速射性も向上した。 【各機種の主な仕様】
「写真家の反射神経が宿る」カメラリコーは、これまでも一つの機種にブラッシュアップを重ねる手法を得意としてきた。2年前にGR DIGITAL IIIを手にしたとき、いよいよこれでGRシリーズも完成したな、という印象を持ったが、いざ四代目を手にすると、さらに機能が向上し、使い勝手がよくなっていることに新鮮な驚きを感じる。GR DIGITAL IVの基本コンセプトは「写真家の反射神経が宿るカメラ」である。描写力を重視した究極のスナップカメラとして、さらにどこまで成長したのか。以下、具体的にチェックをしていきたい。
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