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特集 リコー GR DIGITAL IV
4.リコー GR DIGITAL IVの描写力をチェック |
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リコー GR DIGITAL IV
by Inaba Kunio
四代目として正統進化したGR DIGITAL
評価:5.0
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描写力チェック1:高感度性能GR DIGITAL IVの基本感度はISO80で、ISO3200まで1/3段刻みで設定可能となっている。ノイズの低減処理方法としては、カメラ内のノイズリダクションを、OFF、弱、強、MAXの4段階で設定するか、RAWで撮影を行い、パソコン上での現像段階で実施することになる。なお、RAWで撮影した場合には、カメラ上のノイズリダクションはOFFとなる。下記のサンプルは、ISO80から1段差で感度の撮影を行ったものである。ノイズリダクションの設定は、OFFとMAXの2種類で試写をした。 ノイズリダクションOFFでは、ISO400までは、ほとんどノイズを感じないが、ISO800あたりから徐々に細部で画像の乱れが発生しはじめる。ISO1600になるとノイズは目立ってくるが、使用可能であろう。ISO3200でもシーンは選ぶ必要があるが、必ずしも緊急避難というレベルではない。 ノイズリダクションの設定をすると、かなり良好にノイズが削減される。場合によってはISO1600くらいまでなら十分常用可能だろう。ISO3200になると、さすがに細部の解像感が悪化するものの、それなりに利用できる画像であると判断した。 詳細は下記のサンプル画像を見てほしいが、コンパクトカメラとしてトップクラスの高感度性能を持っていると言えるだろう。
描写力チェック2:歪曲収差28mm単焦点レンズであり、歪曲収差も良好に補正されている。周辺部の樽型収差がわずかにみられるが、構図の工夫で対応できるレベルである。なお、詳細は次の解像力チャートもあわせてみてほしいが、絞り開放でも周辺部までしっかりと解像しており、像の流れは確認できなかった。 焦点距離:6.0mm(35mmサイズ換算28mm) 描写力チェック3:解像力解像力テストでは、イメージセンサーとレンズの両方の実力が試される。いつもの通りISO12233準拠チャートを使用して解像力チェックを行った。結果は、さすが元祖高級コンパクト、の一言に尽きる。絞り開放でも、中心部はしっかり解像している。一部モアレが発生しているものの、2300本を超えるラインまで視認可能である。周辺部についても良好に解像しているが、わずかに像の甘さがみられる。 1段絞ると、中心部の解像力もさらに向上するとともに、周辺部にみられた甘さも解消している。 解像力の点でも、コンパクトカメラとしてトップレベルの実力を持っていることが確認できた。
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