【一口コラム】自分撮り可能なチルト液晶を内蔵した20倍ズーム機
パナソニックからコンパクトデジカメ3機種が発表されました。ここで紹介する12倍ズームの薄型コンパクトLUMIX DMC-SZ8、自分撮り可能なチルト液晶搭載20倍ズーム機LUMIX DMC-SZ8、電子ビューファインダー内蔵の30倍ズーム機LUMIX DMC-TZ60、 の3機種です。
LUMIX DMC-SZ8は、型番から見ると2012年2月に発売開始となったDMC-SZ7の後継機となります。しかし、CCDイメージセンサーである点を考えると、2013年2月に登場したDMC-SZ3の後継機にも近いように思います。
2013年2月発売のLUMIX DMC-SZ3。25-250mm相当F3.1-5.9の光学10倍ズームです。
それでは、まずLUMIX DMC-SZ8の特長について、主なポイントを見てみたいと思います。
- イメージセンサーは有効1600万画素1/2.33型CCDです。DMC−SZ3に搭載されているのは、総画素数は同じ1660万画素ですが、有効画素数は1610万画素となっています。静止画最大サイズは4608x3456で同じです。
- レンズは新設計のもので24-288mm相当F3.1-6.3の光学12倍ズームです。
- 設定できるISO感度はISO100-1600です。高感度モード時はISO6400までとなり、SZ3と同じです。
- 液晶モニターは3型46万ドットのもので、SZ3の2.7型23万ドットよりも大型化・高精細化されています。
- 新たにWi-Fiを内蔵しています。スマートフォン等でのリモート操作にも対応しています。なお、NFCは搭載されていません。
- 動画撮影もHD(30p)までとなっており、SZ3のHD(24p)よりも強化されていますが、フルHDには対応していません。
- ボディサイズはやや大きくなっており、重さも約33g増しています。
LUMIX DMC-SZ8(左側)とSZ3(右側)。サイズはSZ8の方が一回り大きくなります。イメージセンサーはどちらも16メガ画素CCDですが、ズームレンズが広角側と望遠側の両方に延ばされ、光学10倍ズームから12倍ズームになっています。
LUMIX DMC-SZ8(左側)とSZ3(右側)。液晶モニターはSZ3の2.7型23万ドットから3型46万ドットへと大型化高精細化されています。SZ3では液晶モニター側にあった動画ボタンがボディ上面に移され、新たにWi-Fiボタンが新設されています。
LUMIX DMC-SZ8(左側)とSZ3(右側)。シャッターボタンの同軸にズームレバーが置かれています。ボディ部分の厚さはほぼ同じですが、ズーム倍率が伸びた分、レンズ部分が厚くなっています。
【パナソニックLUMIX DMC-SZ8とDMC-TZ55、DMC-TZ60の比較】
機種名 |
 LUMIX DMC-SZ8 |

DMC-TZ55 |

DMC-TZ60
|
イメージ
センサー |
有効1600万画素
1/2.33型CCD |
有効1610万画素
1/2.33型CMOS |
有効1810万画素
1/2.3型CMOS |
ISO感度 |
ISO100-1600 高感度モード時でISO6400まで |
ISO100-3200 高感度モード時でISO6400まで |
ISO100-3200 拡張でISO6400まで |
レンズ
(35mm換算) |
24-288mmF3.1-6.3 |
24-480mmF3.3-6.4 |
24-720mmF3.3-6.4 |
シャッター
スピード |
8-1/2000秒
星空モード時15、30、60秒 |
4-1/2000秒 星空モード時15、30秒 |
ファインダー |
− |
0.2型20万ドット |
液晶モニター |
3型46万ドット |
3型92万ドット
自分撮り対応チルト可動 |
3型92万ドット |
連写速度 |
最高3コマ/秒 |
最高10コマ/秒 |
動画撮影 |
1280x720(30p) |
MP4:1920x1080(30p) |
AVCHD:1920x1080(60p)
MP4:(30p) |
バッテリー |
DMW-BCL7
200コマ |
DMW-BCM13
350コマ |
DMW-BCM13
300コマ |
付加機能 |
Wi-Fi |
Wi-Fi チルト液晶 |
Wi-Fi/NFC/GPS |
サイズ (W x H x D) |
99.8 x 60.4 x 26.5mm |
106.8 x 62.2 x 32.4mm |
110.6 x 64.3 x 34.4mm |
重さ |
159g/144g |
250g/224g |
240g/214g |
発売 |
2014年3月 |
2014年3月 |
2014年2月 |
実売価格 (2014/1) |
2万円前後 |
3万2千円前後 |
4万3千円前後 |
DMC-SZ8の最大の魅力は、薄型コンパクトなボディの中に、実用上十分な24mm相当からの12倍ズームと、トレンドであるWi-Fiも内蔵するなどの「バランスの良さ」だと思います。常に持ち歩くコンパクトカメラとして、使い勝手の良さを感じさせられます。
店頭での予約価格は2万円前後でのスタートで、これは2013年2月に発売開始となったDMC-SZ3とほぼ同等レベルと言えます。現在のDMC-SZ3の実売価格は1万円前後ですので約1万円の価格差となりますが、このクラスの製品であれば1~2カ月程度でかなり買いやすい値段になることも期待できるかもしれません。
( by Inaba Kunio)
|