【一口コラム】リコーブランドの本格タフネス機
2月に開催されたCP+2014に合わせ、リコーからはタフネスカメラ3機種がリリースされました。ここで紹介するWG-4GPSと、この兄弟機であるWG-4、そしてコンパクトタイプであるWG-20です。いずれも、前機種からの進化モデルと言う位置づけとなります。
なお、今回発表されたカメラはペンタックスではなくリコーブランドになります。2011年7月の「ペンタックスイメージング株式会社」の設立、同年10月のリコーの完全買収から2年半が経過しましたので、今後、リコー内部でブランド再編が進められていくのかもしれません。
2013年3月に発売されたペンタックス WG-3GPS。外観とともに、イメージセンサーやレンズなど、カメラとしての基本部分は踏襲しています。
まずは前機種WG-3 GPSと外観を比較してみたいと思います。
WG-4GPS(左側)とWG-3GPS(右側)。ボディ形状やサイズはほとんど同じです。ボディカラーは、グリーンとパープルから、ブラックとブルーに変わりました。
WG-4GPS(左側)とWG-3GPS(右側)。液晶パネルはどちらも3型46万ドットのものです。ボタン等のインターフェースもほぼ共通しています。液晶パネルの左側にはRICOHのロゴが印字されています。
【WG-4GPS、WG-3GPSの比較】
機種名 |

WG-4GPS |

WG-3GPS |
イメージ
センサー |
有効1600万画素
1/2.3型 CMOSセンサー |
レンズ |
4.5mm〜18mm(25mm〜100mm)F2.0-4.9 |
最短撮影距離 |
標準:0.4m〜∞(ズーム全域)
マクロ:0.1〜0.5m(ズーム全域)
1cmマクロ:0.01〜0.3m(ズーム域の中間部〜テレ端) |
ISO感度 |
ISO125-6400 |
シャッター
スピード |
4-1/4000秒 |
ファインダー |
- |
液晶モニター |
3型46万ドット |
連写速度 |
○ |
動画撮影 |
1920 X 1080 (30fps) |
付加機能 |
GPS 14m防水/2m耐衝撃/-10℃耐寒/100kgf耐荷重 |
GPS/Qi 14m防水/2m耐衝撃/-10℃耐寒/100kgf耐荷重 |
インター
フェース |
USB、HDMIマイクロ、AV OUT |
バッテリー |
240枚 |
サイズ
(W x H x D) |
125×64.5×32mm |
重さ |
236g/216g |
239g/219g |
WG-4GPSの主な特長は次の通りです。
- イメージセンサーは有効1600万画素1/2.3型CMOSで、WG-4やWG-3GPSと同じです。高感度性能も標準でISO6400まで対応しています。
- レンズは光学4倍ズーム、25-100mm相当F2.0-4.9を搭載しています。
- 液晶モニターもWG-3GPSと同じ3型46万ドットのパネルを採用しています。
- フルHDで30fpsの動画撮影が可能です。
- Wi-Fiは非搭載です。
- 引き続きGPSも内蔵しました。
- WG-3GPSにはワイヤレス給電のQiに対応していましたが、WG-4GPSでは省略されました。
- タフネス性能は、14m防水、2mの耐衝撃、-10℃の耐寒、100kgfの耐荷重性能を持っています。これはWG-3GPSと同じです。
- ボディサイズは同じで、重さは3g軽量化されました。
- ボディカラーは、WG-3GPSのグリーン、パープルに対し、WP-4GPSではブラックとブルーに変わりました。
- ソフト面では、マクロ撮影時AF高速化、水中撮影モード画質向上、設定呼び出し可能なUSERモード、シャッター優先モードが新たに搭載されています。
また、同時にリリースされたWG-4との違いは、
- WG-4では、GPSユニット、気圧・高度/水深計、電子コンパスが省略されています。
- サイズは同じですが、重さは7g軽量化されました。
- ボディカラーは、WG-4GPSのブラック、ブルーに対し、WG-4ではシルバーとライムイエローが用意されています。
WG-4GPSの販売は3月25日にずれ込みましたが、開始時点の価格は3万4千円前後で、WG-3GPSと比べるとやや安価でのスタートとなりました。なお、現時点でのWP-3GPSの実売価格は2万3千円前後となっていますので、在庫がある間は選択に悩まれるかもしれません。また、WP-4の発売は4月下旬となるようですが、価格的には5千円程度の差となりそうです。
( by Inaba Kunio)
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