【一口コラム】 1200mmをカバーする50倍ズーム機
ソニーから、新型ネオ一眼DSC-HX300が登場しました。前機種であるDSC-HX200Vが2012年3月のリリースですので、ちょうど1年での世代交代となります。2011年4月に発売開始となったDSC-HX100VからDSC-HX200Vへの進化は、どちらかといえば「マイナーバージョンアップ」でしたが、DSC-HX200VからDSC-HX300へは「フルモデルチェンジ」といっても良いほどの改良が施されています。
サイバーショット DSC-HX300には、次のような特徴があります。
- イメージセンサーは、有効1820万画素1/2.3型CMOSから有効2040万画素へと高画素化。
- レンズは27-810mm相当F2.8-5.6の30倍ズームから、24-1200mm相当F2.8-6.3の50倍ズームに換装。
- 比較的大きい第2ズームレンズ群に手ぶれ補正動作させることで、望遠端ではDSC-HX200Vの2.7倍の補正が可能に。
- DSC-HX200Vに搭載されていたGPSは省略。
サイバーショット DSC-HX300(左側)とDSC-HX200V(右側)。基本的なデザインテイストは同じですが、全体的に曲線が強調されたスタイルになっています。
前機種となるサイバーショット DSC-HX200Vと比較したのが次の表です。
【サイバーショットDSC-HX300とDSC-HX200Vの比較】
機種名 |
サイバーショット DSC-HX300 |
DSC-HX200V |
イメージセンサー |
有効2040万画素
1/2.3型CMOS |
有効1820万画素
1/2.3型CMOS |
レンズ |
24-1200mm F2.8-6.3 |
27-810mm F2.8-5.6 |
ファインダー |
電子ビューファインダー 0.2型20万ドット |
電子ビューファインダー 0.2型20万ドット |
ISO感度 |
ISO80-3200 |
ISO100-3200 |
シャッタースピード |
30-1/4000秒 |
30-1/4000秒 |
液晶モニター |
3型92万ドット
チルト液晶 |
3型92万ドット
チルト液晶 |
連写速度 |
10コマ/秒(JPEGで10コマ) |
10コマ/秒(JPEGで10コマ) |
動画撮影 |
1920 X 1080(60p) |
1920 X 1080(60p) |
付加機能 |
- |
GPS |
インターフェース |
マルチ端子、USB2.0、HDMIマイクロ端子 |
マルチ端子、USB2.0、HDMIマイクロ端子 |
バッテリー |
400枚 |
490枚 |
サイズ
(W x H x D) |
129.6x93.2x103.2 mm |
121.6x86.6x93.3mm |
重さ
(含カード、電池) |
650g/623g |
583g/531g |
やはりレンズ強化とともに、手ぶれ補正機能を進化させることで、より高倍率での撮影が楽しめるようになった点が大きいかもしれません。
サイバーショット DSC-HX300(左側)とDSC-HX200V(右側)。レンズが高倍率化されたことで、ボディサイズはやや大きくなっています。(DSC-HX200Vは121.6x86.6x93.3mmであるのに対し、DSC-HX300は129.6x93.2x103.2mm。)それに伴い、重さも583gから67g増して650gになりました。
サイバーショット DSC-HX300(左側)とDSC-HX200V(右側)。ボタン配置は一部変わりましたが、インターフェースはほぼ共通しています。どちらもチルト対応の3型92万ドットの液晶モニターを搭載しています。
サイバーショット DSC-HX300(左側)とDSC-HX200V(右側)。ボディ上面のインターフェースも、共通しています。このアングルから見ると、レンズが一回り太くなっていることがわかります。
光学50倍ズーム機は、キヤノンのPowerShotSX50HSと富士フイルムFinePixSL1000の2機種があります。どちらも24-1200mm相当のズームレンズである点は同じですが、PowerShotSX50HSは開放F値F3.4-5.6、FinePixSL1000のF2.9-6.5に対し、DSC-HX300はF2.8-6.3と、若干の違いがあります。ソニーによれば、テレ端での手ぶれ補正機能がかなり向上しているようですので、そのあたりの使い勝手が大きな差になってくると思われます。
(2013年 3月 6日 記)
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