7月19日、ソニーαシリーズの噂情報を集めた「SONYALPFA RUMORS」に、レンズカメラの情報が掲載されました。最初は何かの冗談かと思いましたが、どうも実際にリリースされるようです。これが事実とすれば、DSC-RX100やDSC-RX1でデジカメ界に新風を吹き込んだソニーが、また新しい商品ジャンルを立ち上げることになります。
レンズカメラについて得られている情報は限られていますが、まとめると概ね次のようになります。
- レンズ部にイメージセンサーやバッテリーを内蔵。
- スマートフォンやタブレットとWi-FiやNFCで接続。
- 当初は2種類のカメラがリリース予定で、一つはDSC-RX100に搭載されている1型センサーとツァイスレンズを搭載。
- もう一つは、1/2.3型18メガ画素センサーに10倍ズームレンズを搭載。
- 発売は9月。価格は不明。
イメージ的には、リコーのカメラユニットシステムGXRのカメラユニットにバッテリーを搭載し、ボディの代わりにスマートフォンを使って撮影するもの、ということになります。最近はWi-Fi対応デジカメも増えてきましたが、レンズカメラはWi-Fi専用カメラであり、スマートフォンでの操作を前提にカメラ側からは不必要となる部品を取り除いたスタイルと言えるかもしれません。
写真で見ると、様々な形状があるスマートフォンに適合するためにはアダプターの種類もそれなりに必要ではないか、という気もしますが、考えてみればスマートフォンへの装着は必須ではなく、たとえばレンズカメラに直接ネックストラップを付けて首からぶらさげたり、腕時計やリストバンドのような方式で装着するのでも良いわけです。
今でもiPhone内蔵カメラに装着するレンズ製品は商品化されていますが、スマートフォン内蔵カメラとはレベルが違う描写力を手軽に手に入れられることになります。いずれにしても、カメラ本体が大幅に小型化されることで、今までにないような使い方が可能になってくると思います。
本当にレンズカメラが登場するのか、まだ半信半疑の部分もありますが、まさにソニーらしいアグレッシブな製品であると思います。
(下記の写真は展示会で見かけられたプロトタイプの模様)